西日本フィナンシャルホールディングスがGHG排出量可視化を強化する新サービス導入

西日本フィナンシャルホールディングスがGHG排出量可視化プラットフォームを導入

株式会社NTTデータとその子会社であるNTTデータ九州は2025年2月28日より、株式会社西日本フィナンシャルホールディングスに対し、温室効果ガス（GHG）排出量を視覚化するプラットフォーム「C-Turtle® FE」の提供を開始します。この取り組みは、九州地域の金融機関では初めての試みとなります。NTTデータは、このサービスを通じてGHG排出量の算定高度化とエンゲージメント支援を行い、投融資先の温室効果ガス削減をサポートします。

背景にある理念

NTTデータは、「C-Turtle」やその新サービス「C-Turtle FE」を通じて、サプライチェーンに関与する企業間のエンゲージメントを強化し、排出量の可視化と削減を促進しようとしています。GNWフィナンシャルホールディングスも、自社のサステナビリティを向上させるため、この技術を利用して地域社会に貢献できる体制を築きたいと考えています。具体的には、気候変動への対応を経営戦略の主要な課題と位置付け、「2030年度までにカーボンニュートラル」を目指すとしています。これに伴い、自社のGHG排出量を把握し、削減に向けた努力を強化します。

C-Turtle FEの特長

C-Turtle FEは、金融機関が国際的な基準「PCAFスタンダード」に準拠してファイナンスド・エミッションを可視化し、削減を支援することができるプラットフォームです。この新たなサービスは、投融資先の一次データを活用することによって、よりデータクオリティの高いGHG排出量算定を可能にし、企業の削減努力を自社のScope3排出量に反映させることができる「総排出量配分方式」を採用しています。

将来展望

NTTデータとNTTデータ九州は、西日本フィナンシャルホールディングスにC-Turtle FEを提供することにより、地域社会の持続可能な発展とカーボンニュートラル実現に貢献していく意向を示しています。これにより、投融資におけるGHG排出量の削減が進むことが期待されます。サステナビリティへの挑戦は一企業の枠を越え、地域全体の取り組みとして展開されることとなります。

C-Turtleの重要性

「C-Turtle」は、GHG排出量の可視化を実現するプラットフォームであり、特に。サプライヤーの排出量を反映した算定が可能で、企業の環境への努力を数値で示すことができます。これにより、銀行ビジネスで最も重要なGHG排出量の大部分を占めるScope3（ファイナンスド・エミッション）の算定を高度化し、より実践的な結果を導き出すことが可能となります。

まとめ

この新サービスの導入を通じて、サステナビリティに対する企業の姿勢がますます重要になってきた現代において、NTTデータと西日本フィナンシャルホールディングスが協力して温室効果ガスの削減に向けた具体的な一歩を踏み出したことは、地域社会にとって非常に意義深いと言えるでしょう。カーボンニュートラルの実現に向けたこの取り組みは、他の企業にも良い影響を与えることが期待されます。