野球界の経営術
2017-05-10 22:00:18

横浜DeNAベイスターズ社長が語るスポーツビジネス再生の秘訣とは?

横浜DeNAベイスターズ社長が語るスポーツビジネス再生の秘訣とは?



2017年5月10日、池田純氏の著書『スポーツビジネスの教科書 常識の超え方 35歳球団社長の経営メソッド』が文藝春秋より発売されました。本書では、横浜DeNAベイスターズを再生させた著者の経営理念や具体的なメソッドが紹介され、今後のスポーツビジネスにおける重要な指針が示されています。

35歳という若さでの大挑戦


池田氏は2011年に当時35歳という若さで横浜DeNAベイスターズの社長に就任しました。就任当初、球団は24億円の赤字を抱えており、ほぼ倒産に近い状況でした。しかし、彼は数々の改革を実施し、わずか5年で売上を倍増させ、5億円以上の黒字化を達成しました。

経営のロジックと常識の超越


著書の中で、池田氏は「成功の鍵は常識を超えること」と強調しています。経営者の視点からチームの強さを追求し、トライアンドエラーを徹底しました。経営をする上で大切なことは、柔軟な思考と常に改善を目指す姿勢であると教えられます。

売上倍増のための18のメソッド


池田氏は「売上を倍増させる18のメソッド」として、顧客心理の分析を行い、飢餓感を生み出すための戦略を導入しました。また、グッズ販売においてはストーリーを絡めることで、購買意欲を高める工夫をしました。これにより、観客動員数も球団史上最多を記録しました。

理想のスタジアムを追求


「理想のスタジアムをつくる」章では、ハマスタの友好的な買収に触れ、地域のアイコンとしてのスタジアムを目指すための考え方も紹介されています。また、行政との関係性についてもアプローチの仕方を工夫し、組織の一体感を高める重要性を説いています。

組織作りと意識の高い環境


池田氏は意識の高い組織をつくることが、パフォーマンス最大化の鍵であると指摘しています。現場への介入や人事戦略でチームを動かす方法論を、実際の経験をもとに述べています。

スポーツビジネスの未来


著書の最後に、池田氏はスポーツビジネスの成長産業化の未来図について語っています。特に大学スポーツのポテンシャルに注目し、日本版NCAAの必要性や東京五輪後のビジョンを展望しています。スポーツという新たな価値創造を求める姿勢は、今後のビジネスシーンにも大いに影響を与えることでしょう。

池田純氏の実績と経験を詰め込んだ本書は、スポーツビジネスに関心がある方や経営を学ぶ学生にとって、非常に価値のある一冊です。今後も彼の活動に注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社サニーサイドアップ
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-23-5JPR千駄ヶ谷ビル
電話番号

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