サイボウズの新たな試み「kintone AIアシスタント(仮称)」
サイボウズ株式会社は、11月7日から30日までの期間において、ノーコード・ローコードツールである「kintone(キントーン)」の新機能「kintone AIアシスタント(仮称)」のβ版利用者を募集すると発表しました。この取り組みは、現代のビジネスシーンにおいてますます重要性が高まるデータの利活用を促進するものです。
「kintone AIアシスタント(仮称)」とは?
新しく提案される「kintone AIアシスタント」は、kintoneと生成AIを融合させた機能です。本β版は、kintoneの検索機能と検索拡張技術(RAG)を組み合わせており、自然言語による検索を可能とします。これにより、チーム内のデータをより効率的に検索し、情報を迅速に取得することができるようになります。
この機能によって、スタッフはさまざまなデータに瞬時にアクセスできるようになり、業務の効率化に貢献します。特に、案件情報や問い合わせ履歴などのデータを業務のノウハウとして活用することで、組織全体のデータ共有が促進されるでしょう。
具体的な利用方法とユースケース
「kintone AIアシスタント」は、チャット機能を通じて質問をすると、関連するアプリに保存された情報を横断的に検索します。そして、生成AIにより最適な回答が自動生成される仕組みです。この機能は、権限に基づいて検索結果を提供するため、安全性も確保されています。
例えば、カスタマーサービスにおいては、「問い合わせ対応履歴」アプリや「FAQ」アプリのデータを活用しながら、迅速に正確な回答を引き出すことができるようになります。また、新たに加入したチームメンバーは、必要な業務知識を短期間で習得できるよう援助します。
営業活動では、「案件管理」アプリや「商談記録」アプリを使用し、過去のデータを参照することで、効果的な営業戦略を構築できるようになります。これは全てのスタッフが情報にアクセスしやすくすることで、社内の知識共有を加速し、顧客への対応力も向上させるものです。
β版募集の詳細
このβ版は、2024年11月7日から同年11月30日までの期間中、kintoneを利用しているユーザーを対象に募集します。応募資格は、kintoneのスタンダードコースまたはワイドコースを契約していることです。提供予定は2025年1月以降で、選ばれた数十社に無償で提供されます。
気になる方は、以下のリンクから応募フォームにアクセスし、登録を行ってください。
「kintone AIアシスタント(仮称)」β版応募フォーム
今後の展望
サイボウズは、AI機能の改善や新機能の開発を進める中で、AIを活用することができる環境を整えていきます。「kintone」は専門的なIT知識がなくても利用できるため、新たに導入する企業も増加している現状があります。
サイボウズは、AI技術を用いてどの規模の企業でも業績向上につなげるソリューションを提供し続け、「AIの民主化」を図ります。
「kintone」について
kintoneは、37,000以上の企業に導入されているノーコード・ローコードツールで、顧客管理や業務日報など、幅広い業務に対応可能です。業務改善のための手段として強力なサポートを提供し続けています。詳細は公式サイトをご覧ください。
公式サイト