auじぶん銀行が進めるAIによる不正送金対策
最近、金融業界で増加するフィッシング詐欺や不正送金の手口に対処するため、auじぶん銀行が新たにAIを活用した取り組みを開始しました。この取り組みに関して、合同会社ロケットボーイズが運営する「セキュリティ対策Lab」は、同銀行のリスク管理本部 副本部長である小玉尚史氏に独占インタビューを実施しました。
高度化する金融犯罪に対応する必要性
近年の金融犯罪は、その手口が急速に進化しており、従来のルールベースの検知システムでは十分に対応しきれない状況が見られます。多くの金融機関が利用する従来の手法は、既存のパターンに対しては効果があるものの、新たな攻撃手法には限界があり、誤検知による顧客の不満も増えていました。そこで、auじぶん銀行はAIを利用してこの課題に立ち向かうことを決定しました。
AIを活用した新たなアプローチ
インタビューによれば、auじぶん銀行ではAIを活用したことで、振込保留の誤検知を大きく削減し、より安全かつ便利なサービスを実現しています。この取り組みのポイントは以下の通りです。
- - ハイブリッド運用: ルールベースのシステムとAIを組み合わせることで、柔軟な対処が可能に。これにより、誤検知が減少しながらも不正検知の精度が確保されています。
- - リアルタイム処理: AIの導入によって、振込処理のスピードが向上。また、AIが学習を続けることで、常に進化し続ける体制が整えられています。
- - 改善体制の構築: 継続的な学習によって、AIは「育成する存在」として捉えられ、システムの改善が図られています。
特に、振込保留の件数を大幅に減少させながらも、精度の高い不正検知を実現している点が注目されています。
技術的な視点からの改革
本プロジェクトでは、AIの役割を「判定処理」に特化させ、その前段階のデータ加工や分岐処理は既存のシステムで行う設計が採用されています。これにより、応答速度の向上が図られ、AIが停止した場合でもルールベースでの継続可能な運用を実現しています。さらに、未知の攻撃手法に対する素早い対応のため、ルールベースの閾値を迅速に調整できる仕組みも用意されています。
組織文化と経営の重要性
auじぶん銀行のAI導入成功の背景には、経営主導の強力なサポートと、PoC(概念実証)を前提とした意思決定プロセスがあります。新技術の積極的な取り入れを促進する企業文化が、「まず検証してみる」という姿勢を支え、AI導入の実現を可能にしたのです。
セキュリティ対策Lab: 引用情報
セキュリティ対策Labは、企業における情報 systems 部門やセキュリティ担当者に向けて、サイバー攻撃の事例や脆弱性情報、対策のノウハウを発信するメディアです。自社でダークウェブの調査も行い、オリジナル情報を提供しています。
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