コミュニティカフェで味わう特製の焙煎コーヒー
札幌市に新たにオープンしたコミュニティカフェが、就労継続支援事業所が製造したオリジナルの焙煎コーヒー豆を使ったコーヒーの提供を始めました。このプロジェクトは、プロテック株式会社が運営するECサイト「Omusubi」が展開する取り組みの一環で、実際の店舗でコーヒーを楽しむことができる新しい試みです。
プロテックの背景と「Omusubi」の誕生
プロテック株式会社は38年間にわたり、福祉事業所向けの会計システムを開発してきましたが、そこで実際に見えてきたのは、就労継続支援事業所の商品が抱える販路や価格設定の問題でした。このような認識から、「システム開発にとどまらず、現場をもっと支援したい」との思いで、2024年9月に「Omusubi」を立ち上げました。
「Omusubi」は「日常の暮らしに寄り添うちょっといいもの」をコンセプトにしており、商品の生産過程や作り手のストーリーを大切にしています。消費者がただ物を購入するのではなく、商品の背後にある物語を知ることで、ものへの愛着を深めることができると言います。
共同作業が生んだ焙煎コーヒー
コミュニティカフェ「そらいろ」は、札幌市内の認知症カフェで、地域の人々が気軽に集まる場所として機能しています。 ここでは、ECサイトの「Omusubi」で人気の焙煎コーヒーがメニューに加わり、去る4月27日に初めて提供されました。
地域のカフェの運営メンバーが、Omusubiのイベントでコーヒーを試飲したことがきっかけで、この夢のコラボレーションが実現しました。深煎り焙煎のコーヒーは、桜餅やシフォンケーキと一緒に提供され、和菓子との相性も抜群です。
地域とのつながりを育てるプロジェクト
「そらいろ」では、定期的に地域の交流イベントが開かれ、開催を通じて地域の人々が気軽に相談やコミュニケーションができる機会を設けています。次回の開催は7月27日で、ぜひお近くの方は参加してみてください。
店長の小松麻衣さんは、「私たちは今後も道内外のコミュニティカフェや福祉施設との連携を進め、障がい者が生産した商品をより身近に体験できる機会を増やしていきたい」と語ります。
まとめ
プロテック株式会社が推進する「Omusubi」は、障がい者が作った商品を正しい価格で販売し、購入者に喜ばれるしい社会貢献を目指しています。店舗でのコーヒーの提供を通じて、消費者が作り手の思いに触れることができる貴重な機会を提供しています。このような新しい試みは、地域の活性化にも寄与しており、今後の展開が楽しみです。実際にカフェで味わえる特製コーヒーとお菓子の魅力を、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。