2025年を見据えたFigmaの年次カンファレンス「Config 2025」では、デザインとプロダクト開発の新しい時代を切り開く数々の革新的な製品が発表されました。このイベントには8,500人以上の参加者が集まり、デザイン業界に大きなインパクトを与えました。
FigmaのCEO、ディラン・フィールド氏は、「デザインは企業の差別化の最も重要な要素であり、AIの進化により、我々のアプローチを大きく変える準備が整った」と述べ、さらなるデザインの可能性について語りました。
発表された新製品はいずれも、デザインプロセスを一元化し、チームが迅速にアイデアを形にできる手助けをするものです。中でも注目を集めたのは、以下のような製品です。
- - Figma Sites: コードとAIを活用して動的なウェブサイトを簡単に制作、公開できるツールです。
- - Figma Make: ユーザーが提示したプロンプトをもとにコードを生成するアイデア探索ツール。
- - Figma Draw: 強化されたベクター編集機能を搭載し、より多様な視覚表現が可能になるツールセット。
- - Figma Buzz: AI機能を用いて、ブランドの一貫性を考慮しつつ画像資産を大量に制作できるソリューション。
- - Grid: レスポンシブなレイアウトを作成し、開発プロセスをスムーズにするための新機能。
- - AI機能の強化: 画像生成や編集、ワークフローを加速させる自動提案機能など、さまざまなAI機能が追加されました。
これらの新機能は、今後数週内に順次リリースされる予定です。Figmaは、技術スキルの有無にかかわらず、誰でもデザインや開発プロセスに貢献できる世界を目指している見込みです。Figmaの最高製品責任者である山下祐樹氏は、「AIは視覚化の迅速化を可能にしますが、それ以上に重要なのは『クラフト(技術)』であり、ユーザーが創造性を磨く場であり続けたい」とコメントしました。
さらに、Figmaはブラジル市場向けにもローカライズを行い、ポルトガル語のサポートを開始します。これにより、国際的な展開を加速させる意向を示しています。日本においても、Figma日本法人の川延浩彰カントリーマネージャーは「日本市場にコミットし、チームや企業のクリエイティビティを解き放つ手助けを継続していきます」と強調しました。
最後に、Figmaはデザイン業界全体に新たな風を吹き込み、製品開発の全段階でユーザーの創造性を支援する姿勢を示しました。「Config 2025」は、ただの製品発表の場ではなく、今後のデザインの未来を考える意味あるイベントとなったことは間違いないでしょう。この機会に、今後のFigmaのさらなる進化に目が離せません。