環境へ配慮したアスファルト再生用添加剤が誕生
2023年、ハリマ化成グループ株式会社は、新たに開発した「バイオマス系アスファルト再生用添加剤」を発表しました。この製品は、国立研究開発法人土木研究所と日本大学との共同研究の成果として生まれたもので、特に環境保護に配慮して設計されています。
この添加剤は植物由来の原料を使用しており、そのおかげで環境負荷をたいへん低く抑えています。具体的には、再生可能な天然資源である松から得られるロジンを主成分とし、製品全体のバイオマス比率は約98%以上という高度な環境配慮がなされています。全ての添加剤が入手可能な石油系材料を完全に代替できることも大きな特徴です。
持続可能なインフラに向けた新しいアプローチ
近年、国土交通省が打ち出した「2030年までに道路分野でのCO2排出量を35%以上削減する」という目標に対し、道路インフラの持続可能性が求められています。そのため、低炭素化を実現するための新たな取り組みとして、このアスファルト再生用添加剤が注目を集めています。
従来品では、再生されたアスファルトの劣化が進むことが多く、再利用が難しいという課題がありました。しかし、今回の添加剤は少量でありながらも優れた再生効果を発揮し、柔軟性を向上させることに成功しました。その結果、再生アスファルトの劣化を約30%抑えることができ、舗装の長寿命化に寄与します。
商品の主要な特徴
1.
環境負荷の軽減: 製品はバイオマス比率が約98%以上と高く設定されており、アスファルトの年間ライフサイクルCO2を約3%削減します。
2.
資源の有効利用: 添加量を従来品から約30%削減し、リソースの効率的な活用が実現。
3.
優れた性能: 新規アスファルトと同等の性能に復元可能であり、繰り返し再生が容易です。
このようにバイオマスの利点を最大化した技術は、特にSDGs(持続可能な開発目標)を意識した社会において需要が高まっています。社会的な課題解決に向けて、ハリマ化成はこの新しい添加剤を活用し、さらなる研究・開発を進める方針です。
今後の展望
将来的には、この新しいバイオマス系アスファルト再生用添加剤を用いた混合物の評価や試験施工を通じて、その実用化を目指すとしています。これにより、さらなるデータの蓄積が進み、持続可能なインフラの実現に向けた第一歩となることを期待しています。
今や、環境に配慮した製品の開発は社会の共通の目標であり、これに立ち向かう企業の姿勢や進展に注目が集まる時代です。ハリマ化成グループの新たな挑戦が、未来のインフラを築く一助となることでしょう。