2025年1月29日から31日にかけて、東京ビッグサイトで開催された「nano tech 2025」にて、昭光通商株式会社傘下の昭光サイエンスが注目の新製品を展示しました。このイベントでは、特に注目が集まったのは『濃厚系粒度分布・ゼータ電位測定器』です。この機器の最大の特長は、様々な濃厚な懸濁液を希釈せずに、粒度分布とゼータ電位の両方を同時に測定できる点です。近年、ナノ素材の研究や製造において、粒子の正確な特性把握が求められている中、この測定器はまさにそのニーズに応える存在といえるでしょう。
ブースでは、来訪者に直接測定器を体験してもらい、その性能を実感していただきました。また、使用目的に応じた適切な提案を行いながら、テスト測定を希望する方への詳細情報も提供しました。
セミナーレポート
特に注目されたのが、1月30日に開催されたセミナーです。昭光サイエンス株式会社の鶴田英一氏は、「ユニークな粒度分布・ゼータ電位測定器」をテーマに45分間にわたりその特長と利点について解説しました。参加者からは多くの質問が寄せられ、盛況のうちに進行されました。
セミナーでは、以下のような課題に対してソリューションを提供しました。
1. 濃厚な懸濁液を希釈せずに測定したい
2. 測定の再現性と分解能を向上させたい
3. ナノ材料における粗大粒子の定量・識別を行いたい
これらの課題に対して紹介されたのが、以下の3機器です。
希釈なしで粒度分布とゼータ電位を原液の状態で同時測定。塗料やインクといった濃厚液体にも対応しています。
- - キャピラリー式粒度分布測定器 CHDF-4000
高分解能の粒度分布測定を可能にする測定器。ナノ粒子の測定においてもその威力を発揮します。
- - ホログラフィック解析型個数カウント式粒度分布測定器 xSight
粒子のサイズや屈折率を個別に測定し、粗大粒子の特定と定量化を実現します。
登壇した鶴田氏は、「現在の市場には多様な粒度分布測定器が存在しますが、それぞれの長所と短所があるため、ユーザーのニーズに最適な機器を選ぶことが大切です。弊社の測定器は、汎用機器の短所を補い、より精緻な測定を可能にすることに特化しています」と述べました。
昭光通商と昭光サイエンスについて
昭光通商株式会社は1947年に設立され、東京都港区を本社とし、化学品や合成樹脂、金属・セラミックスなどの素材を扱う総合商社です。国内外に多くの拠点を有し、グローバルに事業を展開しています。また、昭光サイエンス株式会社は2009年に設立され、神奈川県横浜市に所在し、化学機器や試薬の製造・販売を行っています。
展示会での出展とセミナーは、これらの企業が持つ技術力を示す絶好の機会でした。興味を持たれた方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。