86歳の養老孟司氏が送るラジオでの悩み相談が話題に

86歳の養老孟司氏が送る悩み相談ラジオがスタート

養老孟司氏の新しい音声教養番組『養老先生のお悩み相談ラジオ』が、音声メディアVOOXで配信された。この番組は、養老先生の幅広い知識と経験に基づき、リスナーからの悩みに対して真摯に向き合い、しかもユーモアを交えた形で回答を提供するという新しいスタイルを持っている。毎週木曜日に配信されるこのラジオは、特に多忙な通勤時間や家事の合間に聴くのにぴったりだ。

現在86歳という歳月を重ねた養老氏は、解剖学者であり医者の顔を持ちながら、ファンタジーやミステリーを愛する博覧強記の人物だ。彼はまた、ゲームやNetflixに興味を持ち、現代の文化とも親和性をもっている。

この番組では、「真面目に働かなければならない理由」や「自分の心地よい範囲での真面目さ」など、人生における根本的な疑問を解き明かしていく。特に、「人生は刹那の積み重ねであり、その中で自分がハッピーだと思えることを見つけることが重要」とのメッセージは多くの人が共感できる内容だろう。

養老氏は、時折哲学的な視点を交えながら、「過ぎたるは及ばざるが如し」といった深い言葉でリスナーの心に響くアドバイスを行う。また、彼の豊かな人生経験から紐解く知恵に触れることで、多くの人々が日常のストレスや悩みから解放される手助けとなるだろう。

さらに、番組ではリスナーからのお悩みを募集しており、入力フォームやX（旧Twitter）での投稿も受け付けている。これにより、より広範な悩みに対して幅広い視点から答えることが可能になっている。

養老孟司氏のプロフィール

養老孟司氏は1937年に神奈川県鎌倉市で誕生し、東京大学医学部を卒業後、同大学の名誉教授となった。1989年には『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞し、2003年には『バカの壁』が大ヒットを記録した。著書も多数あり、その中には『唯脳論』『遺言。』『ヒトの壁』などが含まれている。特に虫好きとしても知られ、鎌倉の建長寺には「虫塚」を建立し、毎年法要を行うほどの情熱を持っている。

VOOXとはどんなメディアなのか？

VOOXは、学びをテーマにした音声メディアで、細かい時間で気軽に知識を得られるように設計されている。1話は約10分で、6話で一つのテーマがまとまるコンテンツ構成となっており、第一人者たちの知識や経験を音声で届ける。現時点で700話以上の配信がされており、定期的に新しいコンテンツも更新中だ。新シリーズは最初の2週間は無料で体験できるため、多くの人にとってアクセスしやすい。