フレキシブル超音波センサ
2022-01-27 10:00:12
医療現場を変えるフレキシブル超音波センサの可能性
医療現場を変えるフレキシブル超音波センサの可能性
最近、NOK株式会社と熊本大学発のベンチャー企業、株式会社CASTが共同で開発した「フレキシブル超音波センサ」が注目を集めています。この新しいセンサは、柔軟性に優れた設計であり、人体の曲面にフィットすることが特徴です。これにより、医療やヘルスケアの分野でこれまで以上に簡単に超音波技術を活用できる未来を切り拓いてくれるでしょう。
フレキシブル超音波センサの特長
この新しいセンサは、従来の剛体であった圧電体に代わり、CAST社が独自に開発したので、フレキシブルな圧電体を使用しています。これにより、ほぼどんな曲面にもぴったりフィットし、薄型のため装着感も非常に優れています。
このセンサを用いることで、医療機関においてエコー画像を簡単に取得することが可能となり、医療従事者にとっての診断を助ける強力なツールとなるでしょう。
CAST社の技術革新
株式会社CASTは、ゾルゲルスプレー法という独自の技術を駆使しており、動作温度の耐熱性も持ち合わせています。これにより、高温の配管モニタリングや、工場内の難しい場所への設置も可能です。今後このセンサは、長期モニタリングや高所での検査など、さまざまな用途で活用されることが期待されています。
NOKのライフサイエンス分野での役割
NOKグループでは、これまでも自動車部品や電子部品の分野で培った技術を活かし、新たなライフサイエンス分野へ進出しています。特に、同社は健康維持を念頭に置いた新サービスの開発にも取り組んでいます。最近では、株式会社Dinowとの共同開発で「DNA損傷評価技術」という新しいヘルスケアサービスも展開しました。この技術により、白血球からDNAの損傷を可視化し、放射線の影響をより直感的に理解できるようになります。
貢献が期待される未来
フレキシブル超音波センサは、医療現場だけでなく日常生活においても多くの人々の健康に寄与することが期待されています。NOKとCAST社の取り組みは、ヘルスケアがより簡便に、そして広範囲に活用されるきっかけとなり、私たちの健康を新たに定義するかもしれません。
今後もこの技術がどのように進化し、どのように私たちの暮らしを改善するのか、非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
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株式会社CAST
- 住所
- 熊本県熊本市中央区渡鹿5-7-6
- 電話番号
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