JACリクルートメント、社員に株式贈与
株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント(以下、JAC)は、創業50周年を迎えるにあたり、取締役最高顧問の田崎忠良氏が約110万株の保有株式を全社員に無償で譲渡することを発表しました。JACは世界11ヵ国で人材紹介事業を展開する大手企業で、今回の施策は社員への感謝と将来への期待が込められています。
この贈与は2025年3月に実施される予定で、対象となるのは2025年3月1日現在、日本に在籍するグループ企業の正社員です。現在、約1700名の正社員がこの恩恵を受けることができる見込みです。
田崎忠良氏は、「1975年に設立したJACが順調な成長を遂げ、2023年度には344億7,500万円という過去最高の売上を達成しました。これは社員一人ひとりの努力の賜物であり、心から感謝しています。次の50年を担う社員には企業経営の視点を持って業務に取り組んでほしい」と述べています。
贈与される株式は、勤続年数に応じて一人当たり300株から1400株となっており、時価総額は約8億円とされています。これにより、JACは社員の資本形成を支援するとともに、業績向上への意欲や士気の高まりが期待されています。
JACは従来から株式交付制度を導入しており、勤続年数や業績に基づいた戦略的な制度を行っていましたが、今回の無償譲渡は田崎氏の意向を反映し、さらなる透明性と公平性が求められる施策となっています。
JACリクルートメントの背景
1975年に英国で設立されたJACは、日本国内では1988年から活動を開始しました。特にスペシャリストや管理職向けの人材紹介に特化しており、国内最大クラスの東証プライム市場上場企業として知られています。国際的なビジネス経験を持つ専門コンサルタントが多く在籍し、外資系や日系企業の海外事業に関連する採用を支援しています。
また、JACは人材紹介事業に加え、雇用代行サービスやコンサルティング事業なども展開しています。グローバルな視点を持ちながらも、日本国内での採用市場において強い影響力を持つ企業としての地位を確立してきました。
今後、JACリクルートメントは新たな50年に向けて、社員との信頼関係を築きながら、さらなる成長を追求していくと予想されます。今回の株式贈与施策が、社員一人ひとりの士気向上だけでなく、企業全体の成長にも寄与することを期待したいところです。