沖縄で挑む社会課題
2022-09-16 11:23:37
立命館宇治高校生徒が沖縄で社会課題解決に挑戦する新たな試み
沖縄での新たな挑戦
立命館宇治高等学校の学生たちが沖縄の企業と連携し、社会課題解決に向けた挑戦を繰り広げています。このプロジェクトは「MoG(Mission on the Ground)」という、社会起業家の現実の経営課題に対処するプログラムの一環で、日本初の試みとして注目を集めています。生徒たちは、チームを組んで実際のビジネス環境に入り込み、顧客や事業者へのヒアリングや調査を通じて、リアルな問題に対する解決策を考えます。
プロジェクトの概要
このMoGプロジェクトでは、沖縄に本社を置く四つの企業と協力。バガスを利用したデニム製品を展開するSHIMA DENIM WORKSや、沖縄アーティストの作品を商品化する琉球帆布、さらに沖縄の自然をテーマにした雑貨を取り扱う株式会社海想、伝統織物を用いた小物ブランドである首里織工房tissuriなど、多様な事業内容をもつ企業がパートナーです。生徒たちは4泊5日の中で、若者向けのマーケティング施策やオンライン販売戦略を立案し、それを実行に移しました。
実践から学ぶ
参加者はリアルなビジネスの現場で、ただのアイデアを提案するだけでなく、自ら積極的に行動しました。沖縄を訪れた生徒たちは、SNSを活用した若者向けのプロモーションプランを策定し、その成果をパートナー企業に引き継ぎました。このような実践的な経験を通じて、学生たちは社会人としての意識を深め、経営課題への理解を深めました。
MoGの学びの流れ
MoGプログラムは大きく三つのステップから成り立っています。まずは事前トレーニングでビジネスに必要なスキルを習得し、次に現地で実際の企業と連携してプロジェクトを実行します。最後に振り返りを行い、それに基づいて自身の将来を考える機会を持ちます。このプロセスは参加者全員に深い学びを提供し、自己成長につながります。
代表理事のメッセージ
認定NPO法人very50の菅谷亮介理事は、優しい挑戦者を育成することの重要性を強調します。彼は「私たちが直面する社会問題に対して、自分自身で行動を起こす力を育てる必要があります」と述べ、参加者がこのプログラムを通して経験したことが、彼らの人生にとって重要な意味を持つと信じています。
参加者の感想
プログラムに参加した中野恵斗君は、実際のビジネススキルとのギャップを実感し、自分の進路選択に役立つと語ります。彼は、ビジネスの現場での実務経験が今の自分を伸ばし、将来のキャリア選択に影響を与えることを知りました。このように、学生たちに実践的なビジネススキルを身につける機会を提供することは、彼らの未来において大きなプラスとなるでしょう。
MoGとは
MoG(Mission on the Ground)は、SDGsの課題をビジネスと結びつけて解決するために設計されたプログラムで、学生たちは深い実践を通じて学ぶことができます。これにより、彼らは自身の力でコミュニティや社会に貢献する能力を身につけることができます。very50は、このプログラムを通じて社会全体に新たな価値を提供することを目指しています。
このような活動は、ただの教育プログラムに留まらず、参加者が自らの力で未来を切り拓くための重要なステップとなっています。生徒たちが社会課題を解決し、成長を遂げる姿は、これからの教育の在り方を考える上での一つの指標となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
認定NPO法人 very50
- 住所
- 東京都豊島区南大塚2-45-11 1F
- 電話番号
-
03-4405-4672