エコカー減税と実態
2010-02-23 11:00:01

エコカー減税とエコドライブ実践調査の結果を探る

最近、富士重工業株式会社は、2009年11月から2010年1月の期間に「日本全国エコドライブ大調査」を実施しました。このキャンペーンには約3万5千人が参加し、エコドライブに対する意識や実践度についての詳細な調査が行われました。調査はエコカー減税や補助金制度の認知度を調べるだけでなく、エコドライブ普及連絡会が提唱する「エコドライブ10のすすめ」に基づいた実践状況も評価しました。

エコカー減税・補助金の認知度


調査の結果、エコカー減税や補助金の内容について知識がある人は約半数に過ぎませんでした。具体的には、「課税対象期間が税制ごとに異なることを知っている」と答えたのは16.9%、「エコカー減税には3つの減税がある」と答えたのは39.6%、また「エコカー購入補助金が2010年3月までである」と答えた人は54.5%でした。このことから、基本的な補助金制度については比較的広く知られているものの、その詳細にまで深く理解している人は少ないことがうかがえます。

エコドライブ実践状況


次に、運転操作に関連するエコドライブの実践状況についても調査されました。エコドライブ普及推進協議会が提唱するエコドライブの実践項目に関しては、「違法駐車を避ける」という項目に71.7%が関心を示しましたが、計画的なドライブに関してはわずか23.6%の実践にすぎませんでした。これにより、運転中の操作意識には差があることが明らかになりました。特に、停止時の「早めのアクセルオフ」は人気ですが、発進時の「ふんわりアクセル」には無関心な人が多いようです。

燃費効果の認識


エコドライブによる燃費効果について、調査の過半数が「エコドライブによる燃費改善は約15%程度」だと認識しています。この認識は、エコドライブ実践者にとって確固たる意識となっていると言えます。

回答者の属性別分析


回答者34,595人に対してエコドライブに関する8つの項目と実践状況を測定する7つの設問が設けられました。その中で性別におけるエコドライブポイントの違いが浮き彫りになっています。特に男性と女性のエコドライブポイントには差が見られ、男性が運転する際のレジャーが26%に対し、女性は10%という結果が出ています。これに対し、買い物に関する運転は男性21%、女性34%と逆転しました。

年齢層の影響


また、年齢層によるエコドライブポイントも興味深い結果を示しています。年齢が上がるにつれてエコドライブポイントも高くなり、50~59歳層では42ポイント、70歳以上では43.53ポイントに達します。この結果から、年齢を重ねることによってエコドライブの意識や実践が自然に浸透していく様子が見て取れます。

調査概要


この調査は、全国の18歳以上の普通自動車免許所有者を対象にしており、インターネットを通じて調査が実施されました。調査期間は2009年11月4日から2010年1月11日までで、全国各地のエコドライブに対する意識や実践状況を総合的に把握するための重要なデータとなりました。今後もこの調査結果をもとに、エコドライブの普及を図る施策が期待されます。

会社情報

会社名
富士重工業株式会社
住所
東京都新宿区西新宿1-7-2スバルビル
電話番号
03-3347-2111

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