未来の電動車展望
2022-01-18 14:40:01
イーアクスル開発セミナーから見る未来の電動車技術とその展望
イーアクスル開発セミナーの全貌
近年、自動車業界は急速に進化を遂げており、特に電動車両(EV)の開発が重要な課題となっています。2023年10月には、イーアクスルをテーマにした専門的な喫緊のセミナーが開催され、業界の専門家たちが集まり、最新の技術動向や今後の展望について熱く議論しました。
セミナーの概要
このセミナーでは、イーアクスルの開発動向とその未来に関する講演が行われ、第一部ではK&Kテクノリサーチの加藤克司氏が、脱炭素化や電動化の政策、パワートレインミックスの予測、各国のカーメーカーおよびテック企業のEV戦略に焦点をあてました。また、電動化が既存製品に与える影響についても言及しました。
脱炭素化・電動化の潮流
世界的に、脱炭素化が推進される中、電動化はその中心的な役割を果たしています。加藤氏は、各国政府の政策や規制が電動化を加速させていると指摘しました。自動車メーカーは、環境問題に取り組むため、EV化に向けた戦略を強化する必要があるとしています。
小型軽量化と信頼性向上の重要性
午後のセッションでは、(株)デンソーの神谷有弘氏が、e-Axleとその周辺部品の小型軽量化に関する講演を行いました。彼は、車載電子製品が持つ意義や、それに伴う課題に対処するために、要求される小型軽量化と信頼性向上について丁寧に解説しました。特に、インバータの技術的進展がEVの電費に直結することが強調されました。
ここで注目されたのは、実装技術と熱設計の関係。高性能な小型化技術がいかにして信頼性を高めるかを示す記事の事例は、特に聴講者の興味を引きました。
Dyフリーネオジム系磁石による革新
最後のセッションでは、愛知製鋼の御手洗浩成氏が登壇し、Dyフリーネオジム系異方性ボンド磁石を用いた省資源型電動アクスルの開発について説明しました。彼は、電動化が進む中でモータの需要が増すと、レアアース資源の課題が浮き彫りになることを強調しました。その上で、高性能ボンド磁石を用いて小型軽量化を図る研究の進捗を報告しました。
まとめ
今回のセミナーでは、イーアクスルが提示する電動車両技術の最新動向とそれに関わる多くの課題が浮き彫りになりました。新たな技術が求められる中、特に環境保護とエネルギー効率の観点から、メーカーや技術者が果たすべき役割は大きく、今後の進展が期待されます。これからも、電動車両の未来に向けた取り組みが続いていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社技術情報協会
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- 東京都品川区西五反田2-29-5日幸五反田ビル8F
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