講談社が発行する科学新書レーベル「ブルーバックス」と、今年で開館60周年を迎えた科学技術館のコラボレーションイベントが開催されます。
「ブルーバックス」は、1963年の創刊以来、科学の楽しさを伝えることを目指し、2000冊以上の書籍を世に送り出してきました。今回のイベントでは、「小学生からビジネスパーソンまで楽しめるブルーバックス」に焦点を当て、その魅力を広く知ってもらいたいという願いが込められています。
会場では、「誰でも読めるブルーバックス」をテーマにした展示が展開され、YouTubeチャンネル「ほんタメ」とのコラボによるスペシャル映像も上映されます。
「ほんタメ」は、チャンネル登録者数114万人超えの人気YouTuberであるヨビノリたくみさんと、映画やドラマで活躍中の俳優・齋藤明里さんがナビゲートするエンタメ情報バラエティチャンネルです。
イベント期間中は、会場限定の特別バージョン動画が放映されるので、ぜひ注目してください。
展示内容の一部をご紹介
展示の一部を、特別にご紹介します。まずは、多くの人が苦手意識を持つ「算数」「数学」に関する展示です。
「このかけ算、何秒で解けますか?」
画像にあるかけ算の問題、あなたは「何秒」で解けますか?
学校で習った方法で解くこともできますが、1分以上かかってしまう人もいるのではないでしょうか?実は、たった「3秒」で解けるテクニックがあるのです!
「偶数×5の倍数」は、「偶数の2だけ先にかける」というテクニックを使うことで、驚くほど早く答えを導き出すことができます。
この展示は、「ブルーバックス」より刊行され、シリーズ累計20万部を超えるベストセラー『計算力を強くする完全版』(鍵本聡・著)を参考に作られています。
長年、逆さまとされてきた古生物!
もう一つ、展示からご紹介しましょう。
「ハルキゲニア」という絶滅生物をご存知でしょうか?
爆発的な生物進化が起きたカンブリア紀を代表する生物です。
ハルキゲニアの存在が初めて発表されたのは1977年ですが、当時は上下も前後も逆さまの、トゲのような脚と膨らんだ頭部を持つ生き物だと考えられていました。
しかし、1990年代に入ると、トゲのような脚が実は「トゲそのもの」であり、上下が逆さまだったことが明らかになりました。さらに2015年には、小さい方の身体の端に眼や口も確認され、前後まで逆さまだったことが判明しました。
この展示は、フルカラーで進化史のおもしろさを伝える全3巻シリーズの第1作目、『カラー図説生命の大進化40億年史古生代編』(土屋健・著、群馬県立自然史博物館・監修)を参考に作られています。
科学のおもしろさを体感!
会場では、これらの展示以外にも、「誰でも読めるブルーバックス」をテーマに、科学のおもしろさを伝える様々な展示が用意されています。ぜひ足を運んで、親子で科学の面白さを体感してください。
イベント概要
イベント名: 科学の本「ブルーバックス」を親子で楽しもう!
会場: 科学技術館5階C室特設会場
住所: 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
アクセス: 東京メトロ「竹橋駅」「九段下駅」から徒歩10分程度
開催期間: 7月26日(金)~8月18日(日)
料金: 無料(科学技術館への入館料は必要)