慶應義塾大学がスタートアップ支援コミュニティを開設
2023年10月、慶應義塾大学は「Keio Startup Incubation Program(KSIP)」の一環として、スタートアップを目指す研究者のための新しいコミュニティを設立しました。この取り組みは、学生や卒業生だけでなく、専門家や資金調達に成功した先輩起業家とのつながりを深化させ、様々な視点と情報の共有を促進することを目的としています。
KSIPとは何か?
KSIPは、大学が持つディープテクノロジーの研究成果を用いてスタートアップを育成し、経済や社会に貢献する企業へと成長させることをビジョンとしたプログラムです。このプログラムでは、起業を目指すチームに対し、専門的なメンタリングやビジネスに必要なリソースの提供など、実践的な支援が行われます。
具体的には、プロジェクトごとの目標設定や、実現に向けた具体的なプランの策定、さらに各種専門家との相談やアイデアが試せる機会を提供します。パートナーを見つけたり、同じ志を持つ仲間とともに学びながら成長できる環境が整えられています。
KSIPコミュニティの特長
KSIPコミュニティは、起業を目指す研究者が情報を共有し、共に成長するためのプラットフォームとして機能します。採択チームだけでなく、応援したいと考える専門家や、資金調達に成功した卒業生の参加も welcomeです。これにより、孤立しがちな起業研究者が積極的に交流し、相互に助言や支援がし合える場所が生まれました。
コミュニティでは、実際に直面する課題や成功事例について語り合い、お互いに学び合うことが奨励されており、定期的にオフラインイベントやセミナーも開催されています。これにより、起業家たちは自分の課題を相談し、資金調達、人材採用などに関する専門知識を得ることが可能です。
新たな時代の起業家支援
慶應義塾大学イノベーション推進本部の特任講師である山崎晃子氏は、プログラムの目的について「コミュニティを通じて起業家同士の情報交流および協力を推進したい」と述べています。個別での支援に限らず、多様なバックグラウンドを持つ支援者とのネットワーク形成が重要であると考えているのです。
起業支援は、これまで個々の支援に偏りがちでしたが、今後はコミュニティ全体での協力を通じて、より多くのスタートアップが共に成長できる環境が整うことが期待されます。
Communeについて
コミューン株式会社が提供する「Commune(コミューン)」は、あらゆる組織と人々のコミュニケーションを円滑にし、コミュニティの立ち上げから活性化までを支援するプラットフォームです。フレキシブルなプラットフォームを利用することで、利用者は簡単に情報を共有し、協力した活動が行えるようになります。
このプログラムを通じて、より多くのスタートアップが誕生し、未来のユニコーン企業への成長を期待される慶應義塾大学の取り組みには、多くの注目が寄せられています。今後もこのプログラムから生まれる新たな事業モデルや技術に注目し、産業の発展に寄与することが期待されています。