人事評価制度への不満が浮き彫りに!実態を調査した結果とは?
スマートキャンプ株式会社が運営するSaaS比較サイト「BOXIL」は、人事評価制度に関する満足度調査を実施しました。この調査には、企業で人事評価制度が導入されている現場で働く3,622人が対象となっており、結果が公表されました。調査の目的は、企業内での人事評価制度やシステムの現状、さらにはその課題を明らかにすることです。
調査結果の概要
調査結果によると、全体の54.3%の従業員と43.6%の管理職が、人事評価制度に対して何らかの不満を抱いていることが判明しました。その中でも最も多くの人が挙げた不満点は、双方ともに「評価基準があいまいで分かりにくい」というものでした。
従業員と管理職の不満に違い
調査では、従業員と管理職の不満ポイントに明確な違いがあることが明らかになりました。従業員は、評価の「結果」に対して不満を表し、特に「評価結果に納得感がない」や「行動プロセスが評価されない」といった具体的な問題を指摘しました。具体的な不満の内訳は以下の通りです。
- - 評価基準があいまいでわかりにくい:765人(28.8%)
- - 評価結果に納得感がない:652人(24.6%)
- - 成果のみ評価され、行動プロセスが評価されない:423人(15.9%)
一方、管理職の不満には、評価基準のあいまいさの他にも「評価シートの作成・管理が煩雑である」や「適切な目標設定やフィードバックが難しい」といった運用面の問題があげられました。
システム導入へのハードル
人事評価システムを保持している708名に、システム導入に当たっての課題について尋ねたところ、以下のような声が寄せられました。
- - 評価データの保管場所を統一したかった:234人(33.1%)
- - アクセス権限の管理を効率化したかった:233人(32.9%)
- - 評価承認ワークフローを自動化したかった:207人(29.2%)
- - 評価シートの管理が煩雑だった:204人(28.8%)
- - 評価の回収・集計に時間がかかりすぎていた:183人(28.4%)
これらの問題点に対し、システム導入後の解決率も問われました。特に「評価シートの管理が煩雑だった」という課題については78.4%が解決したと回答しています。
運用面の見直しが必要
しかしながら、一部課題はシステム導入だけでは解決できないとされ、多くの企業で人事評価制度そのものの見直しが必要とされています。実際に、「人事評価システム導入に伴い評価制度を見直す必要があったか?」という質問には61.0%が「必要だった」と答えています。
このように、企業ごとの人事評価制度は多様であり、それぞれに固有の課題が存在しています。人事評価システムはあくまでツールであるため、それを利用する上での制度が整っていないと、充分に効果を発揮しないことが伺えます。
結論
この調査から得られた結果は、従業員と管理職それぞれの求める評価制度が異なることを浮き彫りにしました。人事評価制度の改善は、組織全体の生産性向上や従業員のエンゲージメントを高めるために重要な要素であると考えられます。本調査の詳細結果については、BOXILのウェブサイトにてご確認いただけます。
参考情報
「BOXIL」では人事評価システムの詳細な比較情報を提供しており、企業が課題やニーズに応じて的確なサービスを選定できるようサポートしています。以下のリンクから、関連情報をぜひご覧ください。
この情報を元に、人事評価制度の見直しへと導く一助となれば幸いです。