タキシフォリン研究のスタート
長崎国際大学と株式会社DHQは、うつ病の新たな治療法の可能性を探るため、2025年7月よりタキシフォリンの研究を開始します。この共同研究により、タキシフォリンが脳由来神経栄養因子(BDNF)の産生に与える影響を明らかにし、メンタルヘルスへの貢献を目指します。
うつ病の現状とBDNFの役割
現在、世界中で約2億8千万人がうつ病に苦しんでいるとされています。この病は深刻なメンタルヘルスの疾患であり、最近の研究によれば、BDNFの減少がうつ病の発症や症状の重症化に関与していることが分かっています。BDNFは神経細胞の成長やシナプスの可塑性を促進する重要なタンパク質です。
タキシフォリンの抗酸化作用
DHQが取り扱っているラビトール®には、90%以上の高濃度でタキシフォリンが含まれています。これはフラボノイドの一種で、高い抗酸化作用を持ちます。他のフラボノイドはBDNFの発現を促進することが示されており、タキシフォリンにも同様の効果が期待されています。
研究の概要と目的
本研究では、げっ歯類モデルを使用し、タキシフォリンの摂取がBDNFの産生をどう促進するか、そのメカニズムを生体内で検証します。
- - 研究題目: In vivoにおけるタキシフォリンのBDNF産生促進効果の検討
- - 研究期間: 2025年7月1日〜2026年3月31日
- - 研究場所: 長崎国際大学 薬学部
- - 素材: タキシフォリン(ラビトール®)
今後の展望
今回の研究が進展すれば、タキシフォリンはうつ病対策の新たな食品素材としての可能性を秘めています。日常的に摂取できるサプリメントとして機能することで、軽度から中等度のうつ症状やストレスに対する新しいアプローチを提供できるかもしれません。
DHQは今後も大学や研究機関との連携を強化し、タキシフォリンに関する科学的なエビデンスを積み重ねていくことを目指します。その成果は学術論文や国際学会で発表し、メンタルヘルス業界の発展に寄与することを約束します。
まとめ
長崎国際大学とDHQの共同研究により、タキシフォリンのメンタルヘルスへの貢献が期待されています。この研究が成功すれば、新しいセルフケアの選択肢が広がり、うつ病に対する理解や対策が向上することになるでしょう。未来に向けた期待が高まる中、私たちもその進展を見守りたいと思います。