ココナラ、Amplitude導入でデータ活用の新時代を迎える
スキルマーケットプラットフォーム「ココナラ」が、ユーザー行動分析ツール『Amplitude』を導入したことで、全社員の約30%が常時データ分析に携わる体制が整いました。この導入によって、データの民主化が進み、迅速な意思決定が可能となった理由について詳しく見ていきましょう。
Amplitude導入前の課題
ココナラは、デザイン制作や動画制作、占いなど多岐にわたるスキルを売買できるプラットフォーム。ですが、従来のデータ分析体制にはいくつかの問題がありました。特に、データ分析を担当する人材が限られており、全社的にデータを活用する環境が整っていなかったため、社内の意思決定は遅れがちでした。
- - データ分析人材の不足:分析業務が集中しており、全社員がデータを活用できていませんでした。
- - 時間のかかる分析依頼:分析依頼に対するデータ抽出に時間がかかり、迅速な意思決定が阻まれていました。
- - 部署間のデータ活用不足:各部署が自分たちのデータを活用できないため、改善施策の企画が遅延していました。
これらの課題を克服するために、ココナラはAmplitudeを導入しました。これにより全社的なデータ活用体制が構築され、迅速な意思決定や改善が図られるようになったのです。
Amplitude導入の効果
Amplitudeの導入後、ココナラ内でのデータ活用状況は一変しました。具体的な効果としては以下の点が挙げられます。
1.
各部署の自発的なデータ利用:社員がデータを自ら閲覧し分析できるようになり、分析依頼件数が減少しました。
2.
常時分析可能な社員の増加:データ分析ができる社員が全体の30%に拡大。分析に必要な時間が7日間から短縮され、意思決定スピードが格段に向上しました。
3.
データ分析チームの負担軽減:基本的な分析業務から解放されたデータ分析チームは、「攻めの分析」に集中することが可能となりました。
これにより、各部署のマーケティング担当者が簡単に分析を行える環境が整い、迅速な意思決定が実現されています。
詳細な変化
マーケティング部の部長、清水敬大氏は、Amplitude導入の意義をこう語っています。「以前は分析に時間がかかり、迅速な意思決定が難しかったが、今では数クリックで仮説を検証することができるようになった。」この変化によって、プロダクトページの改善策も短期間で試行できるようになったのです。
また、各部署の担当者が自分でセグメント作成やファネル分析を行うことができるため、データを基にした戦略的な施策が進められるようになり、企業全体のデジタル活用力が高まりました。データを理論的なビジネスに繋げていく段階にあるココナラですが、すでにAmplitudeの活用による価値を十分に実感しています。
Amplitudeの概要
Amplitudeは、IBMやWalmart、PayPalといった大手企業でも導入されている行動分析ツールです。オンラインデータとオフラインデータを統合して顧客行動を分析することが可能で、専門的なスキルがない環境でも直感的にデータ分析ができます。これは、今後のビジネス戦略において、非常に重要な要素となるでしょう。
まとめ
ココナラは、Amplitudeの導入を通じてデータの民主化を実現し、全社員がデータを活用できる環境を整えました。今後もこの動きが進むことで、より一層のサービス向上が期待されます。カスタマーエンゲージメントを深め、成長を続けるココナラの今後に注目です。