山崎豊子の平和への思いを感じるパネル展
大阪を拠点に活躍した作家・山崎豊子(1924-2013年)の作品に触れ、戦争と平和について考える特別企画展が、中之島図書館と日比谷図書文化館で開催されます。この展覧会は、彼女の代表作である『不毛地帯』、『二つの祖国』、そして『大地の子』を中心とした「戦争三部作」にちなみ、戦争がもたらす悲劇と平和への願いを伝えるものです。
展覧会の概要
2025年に設定されたこの節目の年に、山崎豊子の平和への思いを具現化したパネル展が行われます。東西の歴史を有する公共図書館で、彼女が描いた言葉に触れながら、戦争と平和について再考する貴重な機会です。
開催情報
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期間: 2025年9月2日(火)~9月29日(月)
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場所: 大阪府立中之島図書館本館3階展示室
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時間: 午前9時~午後8時(月-金)、午前9時~午後5時(土)、日・祝日休館
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料金: 無料
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期間: 2025年11月6日(木)~12月24日(水)
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場所: 千代田区立日比谷図書文化館 4階エレベーターホール
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時間: 午前10時~午後10時(月-金)、午前10時~午後7時(土)、午前10時~午後5時(日・祝日)、毎月第3月曜日休館
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料金: 無料
展示内容
パネル展では、大阪大空襲の際に山崎豊子が書いた日記「戦時下の青春」や、「戦争三部作」に関連する重要な資料を展示します。特に中之島図書館は、1904年設立以来この地を見守り、作品の舞台の一つです。また、第二弾では中之島の展示を参考にしつつ、日比谷の景観を通じて彼女の作品のメッセージが紹介されます。
特別講演もお見逃しなく
展覧会に連動して、特別講演も実施されます。
- - 講演内容: 『大地の子』の編集者による山崎豊子の魅力に迫るトーク
- - 講師: 平尾隆弘氏(元株式会社文藝春秋代表取締役社長)
講演では、山崎豊子が如何にして作品を世に送り出すまでの情熱や人間力を発揮したのか、リアルなエピソードが語られます。事前申し込みが可能で、ぜひこの機会に参加を検討してください。
地域活動の一環として
このパネル展は、山崎豊子の作品を通して、地域文化への理解を深めることを目的としています。訪れることで、作品に描かれた歴史的背景やメッセージに思いを馳せ、未来に向けた平和への願いを共に考えましょう。特に、大阪大空襲の記憶を反映した連携展示「大阪大空襲の記憶」も展開され、山崎豊子自身の戦争体験を知る良い機会となるでしょう。
有意義な企画展へのご来場をお待ちしております。