Wileyが提供するNIST Mass Spectral Library 2026
グローバルリーダーであるWileyが、2026年7月9日に「NIST / EPA / NIH EI Mass Spectral Library 2026」と「NIST MS/MS Spectral Library 2026」の提供開始を発表しました。この新しいライブラリは、科学研究やイノベーションを支援するために設計されており、特に質量分析(MS)を行う研究者にとって不可欠なリソースとなるでしょう。
40年以上の蓄積されたデータ
NIST(米国国立標準技術研究所)によって開発されたこのライブラリは、質量分析の分野において40年以上の評価と拡張が行われた成果を集約しています。この過程で得られたデータベースは、研究者や分析者が質量スペクトル解析を行う上での信頼性ある情報源として広く利用されています。
2026年版の注目機能
NIST/NIH/EPA EI Mass Spectral Library
新版では35,000件以上の新しい化合物が追加され、総数は43.1万件以上のEI(電子イオン化)スペクトルに達しました。また、生物学や環境、産業分野で重要な化合物をさらに幅広く収録しているのが特徴です。
NIST MS/MS Mass Spectral Library
同様に、NIST MS/MSライブラリには68,600種以上の化合物が含まれており、320万件以上のMS/MSスペクトルが収録されています。対象とする化合物は、医薬品や農薬、代謝物、ペプチド、脂質、糖鎖、さらには抽出物や界面活性剤、汚染物質など多岐にわたります。
GC Retention Index Library
GC Retention Index Libraryにも35,000件以上の化合物が追加され、化合物同定のプロセスがさらに強化されました。
NIST MS Searchソフトウェア
新しい機能として、GC-MSおよびLC-MS/MSワークフロー向けのクロマトグラム解析機能が搭載され、大幅な機能強化が実施されています。
製品ラインアップの変更
今回の新機能に伴い、EIライブラリとMS/MSライブラリは別製品として提供されます。いずれもWileyから購入でき、併せてバンドル商品も用意されています。また、Wileyは、多様な分析装置メーカーに対応したフォーマットでライブラリを提供しており、ニーズに合わせた柔軟な選択肢を提供しています。
Wileyの取り組み
Wiley Data Science Solutionsのシニアディレクター、Graeme Whitleyは次のように述べています。「Wileyは、さまざまな分析装置メーカーに対応したフォーマットでNIST 2026 EIライブラリを提供しています。これにより、NISTライブラリ単体だけでなく、Wiley RegistryやKnowItAll GC-MS / LC-MSライブラリなどのリンケージによって、より広範なデータカバレッジを実現することが可能です。」
結論
質量分析において新たな可能性を切り開くこれらのライブラリは、分析業務の効率化や精度向上に寄与し、研究者や企業のニーズに応えるものとなっています。Wileyは、今後も科学的探求のためのツールとして、研究者の強力なパートナーであり続けることでしょう。これにより、科学と学びの未来を築きつつ、信頼性の高いデータに基づいた研究を推進します。詳細については、Wileyのウェブサイトでご確認ください。
参考リンク