イスラム美術館、リニューアル
2022-09-02 15:47:51

カタールの象徴、イスラム美術館がリニューアルオープン - 新たな展示と国際的な交流の場へ

カタールの象徴、イスラム美術館がリニューアルオープン - 新たな展示と国際的な交流の場へ



2022年FIFAワールドカップ・カタール開催を前に、カタール博物館は、世界有数のイスラム芸術の殿堂であるイスラム美術館(MIA)のリニューアルを発表しました。10月5日からの一般公開再開を前に、施設改良と常設展示室の一新、再展示が完了しました。

MIAは、2008年の開館以来、カタールの文化活動の象徴的な存在として、国内外から多くの来場者を集めてきました。今回のリニューアルでは、既存作品に加え、新たに収集された作品を含む1,000点以上の展示品が公開されます。一新したコレクション ギャラリーでは、わかりやすいガイドツアーや展示作品の説明資料の他、家族連れや若年層の来館者のアクセシビリティ向上のため、モバイル機器や子ども向けの資料も導入されます。

リニューアルオープン後間もなく、企画展『Baghdad: Eye’s Delight』(2022年10月26日~2023年2月25日)が開催されます。この企画展は、アッバース朝(750-1258年)の首都であったバグダッドの伝統的遺産、また20世紀以降再び芸術、文化、商業の中心地として栄えた同都市の後世に残すべき遺産を紹介します。

今回のMIAのリニューアルオープンは、カタールの多様な文化活動を監修、促進、奨励し、カタールのクリエイティブ産業と国内外のオーディエンスを結び付ける、国家的な文化活動プロジェクト「カタール・クリエイツ(Qatar Creates)」の一環です。

MIAは、世界的に名高いプリツカー賞受賞の建築家I.M.ペイ氏が設計した、カタール博物館議長 シェイカ・アル=マヤッサ・ビント・ハマド・ビン・ハリーファ・アル=サーニー(Sheikha Al Mayassa bint Hamad bin Khalifa Al Thani) のリーダーシップの下にオープンした最初の施設です。ペイ氏の選定によりドーハのコーニッシュの埋立て人工島に建てられた同美術館は、イスラム芸術の道標であると同時に、過去と現在、東洋と西洋をつなぐ、国際的な対話と交流の場でもあります。

各ギャラリーは、歴史的・文化的テーマ、時代、地域ごとに構成され、伝統的なイスラム工芸を展示します。また新たに「東南アジアのイスラム」に関するスペースを設け、イスラム世界とそれ以外の世界の商品取引や思想の交流に関する展示を通じて、異文化のつながりに焦点を当てています。

シェイカ・アル=マヤッサ・アル=サーニーは、「イスラム美術館の開館はカタールにとって変革の瞬間であり、新しい世界的な文化の発信地としてのカタールの存在感を示すとともに、この地域に大規模な博物館や美術館、文化施設の設立への道を拓くものでした。カタールの国民に当美術館を再発見してもらう機会を創出できたことを大変嬉しく感じていると同時に、ワールドカップの観戦にいらっしゃる旅行者の皆様にも、私たちの伝統と文化を表現するこの美術館を体験していただきたいと思います。」と述べています。

MIA館長のジュリア・ゴンネッラ(Julia Gonnella)博士は、「この素晴らしい施設を次の章へと導いていけることを光栄に思います。今回の大規模な改装により、今後来館される皆様により有意義な体験を提供できるとともに、他に類を見ない卓越したコレクションを通じて、イスラム世界の豊かで遠大な歴史を感じていただくことができるでしょう。」とコメントしています。

今回のリニューアルによって、MIAはさらなる進化を遂げ、世界中の人々にイスラム芸術の魅力を伝える重要な役割を果たすことが期待されます。

会社情報

会社名
Qatar Museums
住所
QM Tower P.O. Box 2777 Doha - State of Qatar
電話番号

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