太陽光エネルギーで動くロープトーの挑戦
雪に覆われたスキー場の魅力を探求するイベント「DRRREAM SESSION」が、2023年3月29日から31日まで山形県の湯殿山スキー場で開催される。このイベントは、Burtonが特別協賛し、DIGGIN‘ MAGAZINEが主催する「Future Lab.」というプロジェクトの一環として、太陽光発電を利用して動くロープトーを美しい雪の上で体験することを目的としている。
「Future Lab.」は、2022年からスタートしたプロジェクトで、持続可能なエネルギーを利用したスキー場の未来を探求する活動だ。今年の開催では、太陽光発電システムに蓄電池が導入され、天候に左右されず安定した運転が可能となる。これにより、より多くのスノーボード愛好者がロープトーの魅力に触れる機会が増えるだろう。
近年、日本各地のスキー場は様々な問題に直面している。降雪の減少や施設の老朽化により、ローカルなスキー場が閉鎖されることが増えている。また、リフトの運営コストも経営を圧迫する要因だ。そこで、コンパクトなスキー場が太陽光発電やバイオディーゼルを活用することで、経済的に持続可能な運営が可能になることが期待され、これが「Future Lab.」の意義の一つとなっている。
Burtonは「ピープル」「プラネット」「スポーツ」の三つのパーパスを大切にしており、環境保護のために自然エネルギーの活用を推進している。同社は、ロープトーの運転を通じた新たな体験が、参加者が未来を考え、行動するきっかけになることを望んでいる。このため、共有の場を創出し、共生する社会の実現を目指している。
実際に「Future Lab.」の活動を通じて参加者は、太陽光エネルギーの持つ可能性を体感し、気候変動への意識を高めることができる。地元のスキー場では、この取り組みを利用して、次世代に雪のある自然環境を受け継ぐための体験機会を作り出している。
Burtonの活動は、スノーボードを愛するコミュニティへポジティブな影響を与え、環境への負荷を最小限に抑え、スノーボードの楽しさを広めることを目指している。2025年までに「クライメートポジティブ」の達成を目指し、持続可能な未来の実現に向け、カーボンフットプリントの削減や環境に優しいプロダクトの提供を行っている。
「Future Lab.」の挑戦は、このようなBurtonのポリシーと深く結びついており、参加者にとっても有意義な経験となる。このような取り組みは、雪山を愛する全ての人々が共に新しい未来を描く重要な一歩となるだろう。
Burtonは、スノーボード業界のリーダーとして、環境に優しい製品の開発だけでなく、社会的責任を果たすことに努めており、「B Corporation」認証も取得している。これにより、企業としての倫理観を持ち、環境問題に取り組む姿勢が評価されている。
このDRRREAM SESSIONを通じて、太陽光エネルギーを利用した新たなスキー体験が、地域の活力を高め、未来を切り開く力となることを期待したい。これからのスキー場におけるエネルギーの活用が、持続可能な社会へとつなげる鍵となるだろう。