牛のうんちがマダガスカルを救う！？バイオガス施設完成！クラウドファンディング目標達成に向け前進

牛のうんちがマダガスカルを救う！？バイオガス施設完成！

マダガスカルで牛のうんちからバイオガスを作るプロジェクトが進んでいます。このプロジェクトは、日本のNPO法人エコ・オンラインが中心となって進めており、2022年9月にクラウドファンディングを開始しました。

そしてこの度、クラウドファンディングで目標金額の7割を達成し、モデル施設が完成したことを発表しました。

完成したバイオガス施設

今回完成したバイオガス施設は、マダガスカルのアンチラベの中心地から約15km離れた農村Andranomanelatra（アンジャヌマネラチャ）に住む農業普及員モニカさんの自宅の庭に設置されました。

施設の建設には、地域で手に入るレンガなどを活用し、約1月の工期で完成しました。

点火式の様子

点火式には、プロジェクトの中心人物である中田隊員の派遣先である農業畜産局の職員や農業普及員、バイオガスに興味関心のある方々を中心に約50名が集まりました。首都のアンタナナリボからは新聞・テレビの取材クルーも参加し、現地のメディアでも大きく取り上げられました。

今後の展望

クラウドファンディングは12月末まで続け、集まった支援金をもとにバイオガス施設の設置と人材の育成を図っていきます。

バイオガスは、牛のうんちなどの有機物を発酵させて発生させるガスで、クリーンエネルギーとして注目されています。マダガスカルでは、エネルギー不足が深刻な問題となっており、バイオガスは、その解決策の一つとして期待されています。

このプロジェクトが成功すれば、マダガスカルのエネルギー問題の解決に貢献するだけでなく、環境保護にも役立つと考えられています。