日本政府は、アフガニスタンにおけるポリオ根絶と予防接種事業への支援として、国際協力機構(JICA)を通じて9億8,000万円の無償資金協力を行うことを発表しました。この支援は、アフガニスタン全34州を対象に、ポリオワクチンの定期予防接種の強化を目的としています。
この事業では、12カ月にわたり定期及び追加予防接種を行い、1,200万人以上の5歳未満の子どもたちにポリオワクチンを届ける予定です。アフガニスタンは、ポリオが依然として子どもたちの命を脅かしている国の一つであり、近年でも野生株ポリオウイルスの症例数は減少しているものの、高リスク地域での流布が続いています。このため、ワクチン接種の欠如は、ポリオ根絶の成果を危うくする要因になっています。
ポリオ根絶に向けた支援の必要性は、2025年8月の地震により保健施設が損壊し、保健サービスが中断されたことで高まっています。この状況の中、何百万人もの人々がアフガニスタンに帰還しており、子どもたちは基礎的な保健ケアのアクセスが難しい状況に置かれています。これによって、ポリオや他のワクチンで防げる病気のリスクも増しています。
日本大使館の正本大使は、「日本政府と国民は、アフガニスタンのポリオ根絶を目的とした支援を確固たる決意で継続する」と述べ、長年のUNICEFとのパートナーシップの重要性を強調しました。
JICAアフガニスタン事務所の登坂所長は、「この取り組みを通じて、UNICEFとの新たなパートナーシップを築けることを嬉しく思います。これまでの支援がアフガニスタンの子どもたちの健康に寄与すると期待しています」とコメントしました。
本事業では、特にアクセスが難しい地域にも焦点を当て、経口ポリオワクチンを適時供給することが求められています。UNICEFのアフガニスタン事務所代表は、「ポリオ根絶は実現可能ですが、すべての子どもにワクチンを確実に届けることが必要です」と述べ、支援の重要性を訴えています。
日本は20年以上にわたって、アフガニスタンのUNICEFの主なパートナーとして、予防接種事業に貢献してきました。この支援を通じて、アフガニスタンの子どもたちは予防可能な病気から守られ、成長するチャンスを与えられています。UNICEFは、今後も継続的に支援が続くことに感謝の意を表しています。
UNICEFは国連の機関で、すべての子どもたちの権利を守り、現在190以上の国や地域で活動しています。最も困難な立場にある子どもたちを支援することに重点を置き、未来ある子どもたちのために取り組んでいます。