高島屋とサシコギャルズの特別企画
近年、伝統技術を現代のファッションに活かす試みが注目を集めています。その中でも、高島屋が展開する「CSケーススタディ」と、岩手県大槌町を拠点にする職人集団「サシコギャルズ」が手を組んだコラボレーションは、多くの注目を浴びています。刺し子をテーマにしたこのイベントでは、今までにないスニーカーのカスタムオーダーや限定アイテムの販売が行われるのです。
刺し子ってどんな技法?
刺し子は、日本で江戸時代中期から続く、日本の伝統的な刺繍技法の一つです。特に寒冷地域での布の有効活用として始まり、繕いによって布を大切に長持ちさせる技術は、今もなお大切にされています。刺し子には、ただ物を修繕するだけでなく、愛着を持って長く使うという精神が込められています。この技術は今や、ファッション業界でも脚光を浴び、デザイン性の高い作品に生まれ変わってきています。
サシコギャルズの活動
「サシコギャルズ」は、2024年3月に発足したプロジェクトで、震災後の復興を目指す若い世代から高齢者までの女性たちが中心となっています。彼女たちは、伝統的な刺し子の可能性を広げるため、ユニークなアイテムを製作し、国内外のファッション界から好評を得ています。スニーカーやぬいぐるみなど、従来のイメージを覆す創造的な作品が多く制作されています。
イベントの詳細
高島屋では、2023年10月1日から10月13日まで、日本橋店で、続いて10月17日から10月28日まで、横浜店でPOPUPイベントを開催します。イベントでは、参加者が自分のお気に入りのスニーカーを持ち込み、刺し子の職人によって手作業でカスタムされる注文サービスも予定されています。このサービスでは、一点物のスニーカーが誕生するという贅沢な体験ができるのです。
また、CSケーススタディ限定のクルーネックスウェットも販売され、こちらも刺し子の技術が施されていて、温かみのあるデザインが特徴です。
サステナブルな取り組み
高島屋はこのイベントを通じて、次世代に受け継がれる美しい環境作りや文化を守ることを目指しています。これを実現するため、高島屋が推進している「TSUNAGU ACTION」では、全ての人に寄り添う社会的な取り組みを展開しています。刺し子技術の担い手が減少する中、参加者となることで、伝統技術の重要性を再確認し、社会へも貢献することができるのです。
まとめ
このコラボイベントは、単なる買い物を超え、刺し子技術の未来を考える良い機会となります。高島屋のメンズセレクトショップで取り扱われている限定アイテムは、サステナブルでありながら、確かな品質を持っています。是非、訪れてみてはいかがでしょうか。