堺市茶山台団地の再生プロジェクト
大阪府内で賃貸住宅「SMALIO」を提供する大阪府住宅供給公社は、泉北ニュータウンに位置する茶山台団地の再生プロジェクトに関する事業提案競技の最優秀作品を選出しました。この競技は、地域や入居者のニーズに応えるべく、公募形式で行われ、多様な提案が寄せられました。選ばれたのは「CHAYAMADAI Hygge(ヒュッゲ)」というプロジェクトで、提案者は南海電気鉄道株式会社です。
事業の目的と今後の展望
この事業の目的は、茶山台団地16棟を利用し、地域に持続可能なまちづくりを実現することです。多世代が快適に住むことができる環境を整えるために、住宅の種類を多様化し、子育て施設や高齢者支援施設を設ける計画です。また、入居者同士または地域住民との交流を促進し、「いきいきとした暮らし」の実現を目指します。
事業は2027年3月の完成を目指しており、これに向けた設計や工事が進行します。設計段階は2025年6月から始まり、2026年3月まで続く予定です。その後、工事が行われ、2027年3月末に完了予定です。国土交通省の補助金を申請予定ですが、採択されなかった場合はスケジュールが変更される可能性があります。
提案内容の詳細
最優秀作品に選ばれた「CHAYAMADAI Hygge」の特徴には、住戸の1階にDIYルームやレンタルキッチン、音楽・ダンスが楽しめるスタジオといった、多様な趣味空間を設けたことが挙げられます。また、屋外ではウッドデッキを設置し、住民が自然と触れ合える空間も用意される計画です。
さらに、1階から5階には、若年層や子育て中の家庭向けに、2戸1化の住戸や家具付き住戸などの提案がなされています。デザインには、地域の「泉北をレモンの街にしよう」という活動にヒントを得たカラーリングが施される予定です。
既存のコミュニティとの連携も重視されており、新たな趣味コミュニティの形成や「マルシェ」などのイベントを通じて多世代交流を創出する機能が取り入れられる見込みです。
地域の魅力向上に向けて
公社は、茶山台団地の再生を通じて、地域の魅力向上に貢献することを目指しています。入居者同士のつながりを育むだけでなく、地域全体の活性化にも寄与する期待がされています。事業は、ただの住宅提供に留まらず、地域全体を巻き込んだ「まちづくり」へと発展することが求められています。
今後の進捗や詳細については、公社のウェブサイトや地域情報へ随時提供されることが期待されています。