福井コンピュータHD、建設DX推進でスカイマティクスに出資

福井コンピュータHD、建設DX推進のためスカイマティクスに出資

福井コンピュータホールディングス株式会社は、建設DXの推進を加速させるため、産業用リモートセンシングサービスを提供するスカイマティクス株式会社に出資しました。この出資は、同社が運営するコーポレートベンチャーキャピタル（CVC）ファンド「IFAC投資事業有限責任組合」を通じて行われました。

スカイマティクス社は、2016年設立のテクノロジースタートアップ企業で、ドローンや衛星データを用いた独自の「時空間解析プラットフォーム」を開発しています。主力製品であるクラウド型ドローン測量サービス『くみき』は、ドローン撮影データから自動で三次元点群データなどを生成。測量や現地調査の効率化に貢献し、すでに20業種以上、3万件以上の現場で活用されています。特に、i-Constructionへの対応やBIM/CIMの普及によって三次元データ需要が高まっている建設業界で、その需要は急拡大しています。

今回の出資により、福井コンピュータホールディングスとスカイマティクス社は、両社のシステム連携を強化します。『くみき』で生成された3D点群データは、福井コンピュータ株式会社が開発・販売するCADシステムに取り込まれ、設計図作成やデータ処理を円滑に行えるようになります。これにより、3D点群データの生成から編集、活用までをワンストップで提供するサービスが実現し、建設DXとi-Constructionの更なる推進が期待されます。

さらに、福井コンピュータスマート株式会社はスカイマティクス社と販売店契約を締結しており、両社の製品拡販にも繋がります。3社連携による新規事業の創出にも取り組み、各社の技術と販売網を最大限に活用したソリューション展開を目指します。

福井コンピュータホールディングスグループは、建設業界の長期的課題である老朽化、高齢化、技術者不足といった問題に対応するため、積極的に新たな領域への進出や技術開発を進めています。今回の出資は、こうした取り組みの一環であり、関連性の高いスタートアップ企業への投資を通じて、技術・ノウハウの共有、ビジネスパートナーシップの構築を促進し、相互成長を目指しています。

スカイマティクス社の『くみき』は、その高い効率性と精度から、建設業界のみならず、様々な業界で活用が期待されています。今回の連携によって、建設業界のデジタル化が加速し、より安全で効率的なインフラ整備に貢献すると考えられます。今後の両社の動向に注目が集まります。

スカイマティクス社概要

会社名：株式会社スカイマティクス
設立日：2016年10月18日
本社所在地：東京都中央区日本橋本石町4-2-16 Daiwa日本橋本石町ビル6F
代表者：代表取締役社長渡邉善太郎
事業内容：産業用リモートセンシングサービスの企画・開発・販売
URL：https://skymatix.co.jp/

福井コンピュータホールディングス社の取り組み

福井コンピュータホールディングスグループは、建設業界のデジタル化を推進する上で重要な役割を担っています。今回のスカイマティクス社への出資は、その取り組みの一環として、今後の更なる発展に大きく貢献するものと言えるでしょう。