ANK癌免疫療法
2024-11-28 13:35:04

京都大学のANK癌免疫療法がもたらす新たな希望とは

京都大学のANK癌免疫療法がもたらす新たな希望とは



癌治療における新たな光として注目を集めているのが、京都大学が開発したANK癌免疫療法です。従来の癌治療法では、抗癌剤や放射線、分子標的薬の使用によって癌幹細胞が残存し、その結果として再発や全身転移が生じる可能性が高まります。この問題を根本から解決するために、2000年から京都大学で進められてきたのがこのANK癌免疫療法です。

従来の免疫治療では、樹状細胞やT細胞が中心に使われており、効果が薄いことが明らかになりました。しかし、京都大学の本庶佑教授が発見した免疫チェックポイントによって、T細胞が癌細胞にブロックされる現象が解明され、この業績がノーベル賞につながりました。これに関連し、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)による癌細胞殺傷の可能性が注目されています。

NK細胞は強い免疫刺激物質により活性化されても、これまで破裂してしまうという難しさがありました。しかし、京都大学の研究者たちが複数の免疫刺激物質を組み合わせたことで、NK細胞の活性を最大限に引き出しながら大量培養する新たな手法を確立させました。この治療法は癌幹細胞も標的とし、根本的な治癒を目指すものです。

2000年以降、ANK癌免疫療法が治験を経て一般診療として京都大学でスタートしました。その効果は高く、特に成人T細胞白血病のような高悪性度の癌に対しても、複数の患者が長期的に生存していることが報告されています。また、これに関する成果はBMJなどの権威ある医学雑誌にも掲載されています。

かつてミドル級世界チャンピオンの竹原慎二氏も、膀胱癌ステージ4からANK療法を受け、10年以上再発することなく健康に過ごしています。彼は自身の経験をYouTubeの『竹原TV』で語り、多くの人々に希望を与えています。

現在、ANK療法の保険診療への収載が検討されており、その実現に向けて関係者が尽力しています。しかし、まだ世間での認知度は低く、年間38万人もの人々が癌で命を落としています。ANK免疫療法が広く知られ、多くの方々が癌から救われるよう、これからも努力が続けられることでしょう。

ANK癌免疫療法がもたらす可能性は、癌治療の未来を大きく変えるかもしれません。今後の結果に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
医療法人ひわき医院
住所
福岡県北九州市小倉北区浅野2-14-65ひわきクリニック
電話番号
093-511-2014

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