陸前高田ワタミオーガニックランドでの収穫祭
岩手県に位置する「陸前高田ワタミオーガニックランド」では、9月28日にぶどうの収穫祭を行い、昨年の5倍以上にあたる900kgものぶどうが実を結びました。このイベントには地元の保育園・幼稚園から約50名の園児と保護者が参加し、地域の復興を象徴する大きな意義を持つひと時となりました。
ぶどう栽培の背景
ワタミオーガニックランドは、2021年4月に開業し有機・循環型社会をテーマとした農業テーマパークです。ここでは、陸前高田市の復興の一環として、ぶどう栽培を始めました。現在の栽培面積は7,000㎡、約500本のぶどうの苗を育てています。これは単なる農業ではなく、6次産業化を目指したモデルであり、生産から加工、販売までを一貫して行っています。
限られた土地での革新
ワタミは根域制限栽培という特異な栽培法を採用しており、土が少ない環境でもぶどうを育てられるよう工夫しています。さらに、「ソーラーシェアリング」技術を導入し、太陽光発電を利用したエネルギー消費を行っています。これにより、発電と農業のシナジー効果を創出し、パネルが雨を防ぐことでぶどうの育成環境も向上しています。
磨き上げられるワイン
今年収穫されたぶどうは、県内のワイナリーで醸造され、来年3月にはワタミオーガニックランド産のワインが完成する予定です。このワインは「0からワインをつくる会」の会員に届けられることになり、多くの方々が楽しみにしています。
一歩ずつ進化する農業経営
ワタミオーガニックランドは今後もぶどうの生産量の向上を図り、園内での醸造を進める計画です。再生可能エネルギーを駆使し、さらなる循環型の6次産業モデルを実現することを目指しています。この取り組みが成功すれば、東日本大震災で被害を受けた地域の復興にも大きく寄与するでしょう。
地域との連携
「陸前高田ワタミオーガニックランド」は地域と密接に連携しながら、持続可能な社会を築くために尽力しています。広大な土地に農場や牧場、野外音楽堂なども計画されており、地域の発展とともに成長していくことを目指しています。これにより、農業業界への新たな風を吹き込むことでしょう。
ワタミモデルの実践
ワタミグループとしての取り組みは、再生可能エネルギーを利用した循環型6次産業モデルとして位置づけられています。持続可能な農業の実現に向け、地域の人々との協力のもと、さらなる展望を描いています。これからもワタミオーガニックランドの活動に期待が寄せられています。
【参考情報】