Googleとイプソスの共同調査
先日、イプソス株式会社がGoogleの依頼を受けて行った、AIに関する意識調査の結果が発表され、注目を集めています。この調査は、日本を含む21ヵ国で21,000人以上の成人を対象に実施され、そのレポートは「Our life with AI: From innovation to application(AIのある生活: イノベーションから応用まで)」というタイトルで公開されました。
調査の背景と目的
本調査は、AI技術が日常生活やビジネスに与える影響を探り、各国の人々のAIに対する意識を理解することを目的としています。デジタル化が進む現代社会において、AIは急速に普及しつつあり、その利用は今後ますます重要になることが予想されます。
調査結果の概要
調査結果からは、世界中でAIを利用する人の数が増えていることが明らかになりました。また、AIが職場や家庭で人々の生活を向上させる可能性への楽観的な見方が広がっている一方で、責任あるAIの開発に対する懸念も根強いことが示されています。
特に、各国でAIの利用満足度が上昇しており、新興市場では前年よりも11ポイントの増加が見られました。アジア太平洋地域でも10ポイントの成長が記録されており、欧州や米国もそれぞれ8ポイント、9ポイントの増加を示しています。
日本の慎重な姿勢
調査の一部に「私のような人がAIの恩恵を受けると思うか」という質問があり、日本人の回答は「恩恵を受けそう」と答えたのが40%と、紹介した21ヵ国中で最も低い結果となりました。この数字は、日本人がAIに対して抱く慎重な姿勢を示しており、他国と比べて警戒心が高いことが窺えます。
社会への寄与
また、調査対象者はAIの最も重要なアプリケーションとして医療の分野を指摘し、5人中4人以上がAIの実用的な応用が社会にとって重要だと認識しています。これは、今後の社会においてAI技術がなぜ重要で、どれだけの影響を持つのかを反映しています。
調査概要
調査は、イプソスのオンラインパネルを用いて行われ、米国、カナダ、フランス、ドイツ、日本など様々な国からの成人約21,043人が対象です。実施期間は2024年9月17日から10月8日までで、結果が公表されました。
このような調査を通じて、AIに関連する意識がどのように変わっていくか、今後も注目していきたいところです。AI技術の進展は、私たちの生活をどのように変えるのか、その可能性についての議論が続けられていくことでしょう。