AIで火災リスク軽減
2025-07-24 11:08:51

リチウムイオン電池の火災リスクをAIで軽減!新選別ロボット登場

新型選別ロボットがリチウムイオン電池を検知



廃棄物処理の現場で、リチウムイオン電池による火災が増加しています。そのため、最新の技術を駆使した新型選別ロボットが導入されることになりました。この技術は、リチウムイオン電池を高精度で検知し、迅速に除去することを目指しています。この取り組みは、環境保護と安全性を両立させる画期的な試みです。

リチウムイオン電池による火災の現状



近年、全国の廃棄物処理施設でリチウムイオン電池の混入が原因の火災が深刻化しています。独立行政法人製品評価技術基盤機構による調査では、2018年から2021年の4年間において、火災による復旧・休止費用が約111億円に達しています。環境省の報告では、火災被害の80~90%がリチウムイオン電池に起因しているというデータもあり、この問題に対する対策が急務です。

一度の火災で施設が全焼し、その後1年以上もごみの受け入れができない事例も報告されており、運営に深刻な影響を与える可能性があります。このような背景から、AIを活用したリチウムイオン電池の選別技術が求められています。

新型選別ロボットの特徴



タイチマシナリー株式会社が発表した新型選別システムは、主に二つの選別方式を提供します。これにより、処理現場の特性や導入方針に応じた柔軟な対応が可能です。さっそく、その内容を紹介します。

自動回収モデル


  • - 処理フロー: 高磁力選別 → AI画像識別 → ロボットアームで回収
  • - 特長: 省人化を実現し、常時連続処理が可能です。
作業員の人数を2~3名に減らす効果があり、効率的な運用が期待されます。

マーキング選別モデル


  • - 処理フロー: X線撮像 → AIによるリチウム電池検出・マーキング → 作業者が対応
  • - 特長: 現場の状況に応じた柔軟な対応が可能で、自然な導入が図れます。

装置の共通特長


  • - 金属検知機の導入: 取りこぼし対策として、ラインへの流出を防止する機能があります。
  • - 後付け設計: 既存の設備に無理なく導入できる設計がされています。
  • - 補助金対応: 初期費用の低減を実現するため、補助金を活用したパッケージが用意されています。

導入のメリット


新型選別システムを導入することで、リチウムイオン電池由来の火災リスクを未然に防止でき、オペレーションの安定化が図れます。また、運営リスクを大幅に軽減し、業務の円滑化が期待されます。

業界初の補助金対応パッケージ


本システムは、補助金を活用した導入を前提とした設計が行えます。これにより、初期投資の負担を大きく軽減でき、スムーズな導入が可能です。タイチマシナリーはこれまでも、補助金申請支援から設計、導入、アフターサービスまでをワンストップで提供してきました。今後も「人手不足」や「環境対応」「設備更新」など、さまざまなニーズに応えて新たな価値を提供するために邁進していく所存です。

新型選別ロボットの導入により、リサイクル業界の安全性向上と効率化が期待されます。タイチマシナリーの今後の活動に注目です。


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会社情報

会社名
タイチマシナリー株式会社
住所
電話番号

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