高知市が正式に採用したAI型教材「キュビナ」
高知県高知市では、全市立小・中・義務教育学校にAI型教材「キュビナ」が正式に導入されることになりました。この取り組みは、約19,500人の児童生徒に対して新たな学習機会を提供するもので、学力向上や学習習慣の確立を目指しています。
教育大綱の目的
高知市は「自ら学び、学びの楽しさを共有できる力の育成」という教育大綱の基本目標を掲げています。この目標を達成するため、子どもたちが主体的に学び、将来の夢を実現するための「確かな学力」を培うことが求められています。その一環としてキュビナの導入が決定したのです。
キュビナの特長
「キュビナ」は、AIが生徒一人ひとりの習熟度に応じて最適な課題を出題し、学習データを参照することで自己調整を促します。この機能が、全校での導入を後押ししました。生徒たちは、自らのペースで進むことができるため、学習への意欲が向上すると期待されています。
学習データの連携
さらに、キュビナは「高知家まなびばこ」という学習支援プラットフォームと連携しています。これにより、キュビナでの学習データを蓄積し、他のスタディログと組み合わせて分析を行うことが可能になります。この取り組みは、エビデンスに基づいた施策(EBPM)を実施するための基盤を提供し、教師や生徒へのフィードバックを通じて「個別最適な学び」が実現されることを目指しています。
未来の教育へ向けたステップ
COMPASSによると、全国の約2,300校で「キュビナ」は利用されており、100万人以上の児童生徒が恩恵を受けています。このように、教育の現場でのICT(情報通信技術)普及が加速する中、高知市の取り組みは全国的にも注目されています。
総括
AI型教材「キュビナ」の導入は、高知市教育の未来を切り拓く重要なステップです。子どもたちの学びを支援し、それぞれの可能性を引き出す仕組みが整備されつつあります。今後もこの流れが広がり、より多くの地域での活用が期待されます。これからの日本の教育現場において、「キュビナ」が果たす役割はますます大きくなることでしょう。