ソニー新型セルソーター
2023-12-21 13:30:01

ソニー、44色超多色解析対応細胞分析装置『FP7000』発売決定!

ソニー、44色以上の蛍光同時検出と分取に対応した細胞分析装置『FP7000』を発売



ソニー株式会社は、独自のスペクトル技術と高度な電子処理・流路系技術を搭載した新型細胞分析装置(フローサイトメーター)『FP7000』の発売を発表しました。この画期的な装置は、44色以上の超多色解析と高速ソーティングをシンプルな操作で実現し、研究の効率化に大きく貢献します。

『FP7000』の優れた機能性



『FP7000』は、最大6つのレーザーと182チャネルの光検出器を備え、複雑な細胞パネルを用いた多色解析と分取を可能にしています。異なるサイズのノズルに対応することで、様々な細胞の分取にも対応。さらに、リアルタイムスペクトラルアンミキシング機能により、蛍光波長のピークが類似した蛍光試薬や蛍光タンパク質を高精度に識別できます。高速な分取機能も魅力で、最大6方向へ毎秒25,000回の高速ソーティングを実現しています。

自動化とガイド付きワークフローによる効率性向上



『FP7000』は、高度な自動化とガイド付きワークフローを提供します。レーザー光軸調整や液滴キャリブレーションなど、主要な操作を自動化することで、測定結果のバラつきを抑制し、正確なデータ取得に貢献します。また、直感的なソフトウェアインターフェースにより、初心者でも容易に操作でき、研究者の負担軽減にも繋がります。

スペクトル解析技術による高精度解析



ソニー独自のスペクトル解析技術により、6つのレーザー(320nm、349nm、405nm、488nm、561nm、637nm)と182個の蛍光検出器から、44色以上の蛍光と自家蛍光を検出可能です。ソニーの既存製品『ID7000』と同等の光学性能を有し、データの互換性も確保されています。さらに、100nmほどの微小な粒子の検出にも対応しています。

安定した分取を実現する堅牢なシース加振技術



様々なタイプのノズルに対応する堅牢なシース加振技術により、安定した液滴形成を実現。12kHz~100kHzの液滴形成周波数と70kPa~600kPaの圧力範囲で、コレクションチューブやプレートへの細胞分取を安定的に行うことができます。

リアルタイムアンミキシング技術と自家蛍光ファインダーによる高品質データ



独自のアンミキシングアルゴリズムにより、重複する蛍光色素のスペクトル情報を分離。補正によるバラつきを排除し、高品質なデータを提供します。また、自家蛍光ファインダーは、細胞自体の発する自家蛍光を識別・分離することで、微弱な蛍光シグナルの検出を可能にし、より正確なデータ取得に貢献します。

幅広い研究分野への貢献



『FP7000』は、免疫学やがん研究など、幅広い細胞分析のニーズに対応します。希少細胞集団の分取を可能にする革新的な技術と、使いやすい操作性を両立した設計思想は、基礎研究から臨床研究まで、様々な研究分野の進歩に貢献すると期待されています。

まとめ



ソニーの新型細胞分析装置『FP7000』は、その高い性能と操作性から、細胞研究の新たな可能性を切り開く画期的な装置と言えるでしょう。今後、生命科学研究における更なる発展に大きく貢献することが期待されます。

会社情報

会社名
アズサイエンス株式会社
住所
長野県松本市村井町西2丁目3−35
電話番号
0263-58-0021

関連リンク

サードペディア百科事典: ソニー FP7000 細胞分析装置

Wiki3: ソニー FP7000 細胞分析装置

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。