顔認証を活用したノンカストディアルウォレット「BLOCKSMITH WALLET」の登場とその仕組み

顔認証を活用したノンカストディアルウォレット「BLOCKSMITH WALLET」の登場

Web3の進化は止まらず、その中でも特に注目を浴びているのがノンカストディアルウォレットです。このたび、株式会社Liquidと株式会社BLOCKSMITHが共同開発した新たなノンカストディアルウォレット、「BLOCKSMITH WALLET」が登場しました。本ウォレットは、顔認証技術を活用しており、石英フレーズを必要としないという革新的な特徴を持っています。

従来の課題とその解決策

従来のノンカストディアルウォレットは、シードフレーズと呼ばれる12〜24個の英単語の組み合わせを使って、ウォレットの復元を行います。このシードフレーズが失われると、ウォレット内の資産へアクセスできなくなるという厳しい制約がありました。これにより、多くのユーザーがウォレットの管理を躊躇する原因となっていました。それに対する解決策が「BLOCKSMITH WALLET」です。

Liquidが提供する顔認証技術を活用することで、シードフレーズが不要となり、面倒な管理からユーザーを解放する仕組みが築かれました。顔認証は、すでに6000万件以上の本人確認を行ってきた実績があり、その信頼性は高いと言えます。

「BLOCKSMITH WALLET」の機能

新しい「BLOCKSMITH WALLET」は、ノンカストディアルの特徴を持ちつつ、ユーザーが自身の秘密鍵を安全に管理できるよう設計されています。使用する際の認証には、MPC（マルチパーティ計算）技術を利用し、秘密鍵はユーザーのデバイスとBLOCKSMITH、Liquidのサーバーに分散管理されます。

この仕組みによって、ユーザーが顔認証を行うことで、秘密鍵の断片が復元されます。これにより、機種変更やデバイス紛失の際のリスクが最小限に抑えられ、初心者でも安心して使えるノンカストディアルウォレットが実現しました。

ユーザー体験の向上

「BLOCKSMITH WALLET」では、利用者がアカウントを開設する際、顔認証を通じて本人確認が行われます。このプロセスにより、ウォレットのバックアップ設定時に撮影した顔データと復元時の顔データを照合し、安全に資産へアクセスができる仕組みが確立されています。

また、BLOCKSMITHのポイ活クイズアプリ「QAQA」上で、この新しいウォレットが利用可能となることで、さらなる利便性が期待されています。「QAQA」は、ユーザーがクイズを通じて得たゲーム内通貨を商品や暗号資産に交換できるアプリで、多くの企業とのコラボレーションも進めています。

今後の展開

今後、BLOCKSMITHはこの新しいウォレットの機能を拡充し、さらに多くの人々に利用してもらえるよう努めます。また、Liquidは生体認証技術を活用することで、より安全で便利なサービスの提供を続けていく予定です。

「BLOCKSMITH WALLET」は、ユーザーにとって利便性が高く、安全な資産管理の新たな選択肢を提供します。今後も進化を続けるWeb3の世界で、このウォレットがどのように広がっていくか、注目していきましょう。