明和町・斎宮歴史博物館での特別展示『創造の出土品展』
三重県明和町に位置する斎宮歴史博物館で、特別な展示『創造の出土品展』が行われます。2024年11月19日から12月15日の期間にわたり開催されるこの展示は、明和町の観光地域づくりを進める一般社団法人明和観光商社と斎宮歴史博物館が共同で企画したものです。斎宮に深い関わりを持つ出土品に焦点を当て、当時の歴史や文化を女性の視点で表現します。
展示の背景と目的
明和観光商社は、斎宮歴史博物館の来館者数を向上させるための取り組みを行っています。その一環として、季節ごとのイベント企画や、ミュージアムショップ「ルインズ」の運営を通じて、地域の認知度を高める努力を重ねています。今回の展示は、1970年に始まった斎宮跡の発掘調査から得られた出土品を基に、過去の斎宮を想像してもらうことを目的としています。
斎宮は、飛鳥時代から南北朝時代にかけて伊勢神宮の神に仕えた皇女や多くの女性が活躍した場所です。未来の世代にもその魅力を伝えるため、今回、一寄りを女性作家9人で構成した作品が出展されます。彼女たちによる斎宮の歴史を反映した作品が、来場者を引き寄せることでしょう。
出展作品と参加作家紹介
出展される作品は「創造の出土品」をテーマにし、斎宮の出土品が存在したらどうなるかを想像し、表現されています。以下は参加する9人の女性作家です。
- - 植野のぞみ(立体造形)
- - 大内麻紗子(漆芸)
- - 太田結衣(伊勢一刀彫)
- - 梶浦明日香(伊勢根付)
- - 川北友果(ガラス)
- - 沓沢佐知子(立体造形)
- - 田中小枝(陶芸)
- - 那須恵子(伊勢型紙)
- - 藤岡かほり(伊賀組紐)
これらの作家たちは、伝統技術を用いて独自の視点から作品を創作しています。特に、浅田政志氏がプロデュースしたこの展示は、斎宮の歴史を新たな視点で映し出します。
ワークショップの開催
また、展覧会とも連動して、三重県の伝統工芸を体験できるワークショップも実施されます。以下に具体的な内容を紹介します。
● 伊賀組紐(藤岡かほり)
絹糸や金銀糸を使用し、繊細な紐を作り上げるワークショップです。参加者は自分だけのオリジナルキーホルダーを作ることができます。
- - 開催日: 2024年11月23日(土)
- - 体験料: 2,000円(税込)
● 伊勢根付(梶浦明日香)
江戸時代の伝統工芸を学びながら、朝熊黄楊を使ったペンダントトップを作成します。
- - 開催日: 2024年11月30日(土)
- - 体験料: 1,500円〜2,000円(税込)
● 伊勢型紙(那須恵子)
オリジナルのカードを彫り上げ、染める体験ができます。
- - 開催日: 2024年12月7日(土)
- - 体験料: 1,500円(税込)
まとめ
『創造の出土品展』は、斎宮の歴史と文化を体感できる貴重な機会です。女性作家たちの独自の視点から、昔の斎宮に思いを馳せるひとときをお過ごしください。興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。お問い合わせは明和観光商社(TEL 0596-67-6850)まで。