TSMC創業者張忠謀の物語：半導体業界を支える強力な戦略とは

株式会社現代経営技術研究所が主催する第425回新経営具体化研究会にて、TSMC（台湾積体電路製造）創業者である張忠謀（モリス・チャン）氏の人生と彼が築いた半導体業界の成功の秘密について語られます。

日程と講師の紹介

このイベントは、2025年11月17日の月曜日、午後3時から午後5時まで、Zoomを通じてオンラインで開催されます。講師は、九州産業大学名誉教授の朝元照雄氏です。氏は台湾企業戦略の専門家であり、TSMCに関する深い知識を持っています。

TSMCの影響力と業界の現状

現在、TSMCは半導体受託製造市場で60%以上、最先端の半導体市場では90%以上のシェアを誇り、業界での支配的な地位を確立しています。2025年の第2四半期の決算では、前年同期比で売上が30.3%増の9899億台湾ドル（約4.8兆円）、最終利益が39.1%増の4523億台湾ドル（約2.2兆円）になるなど、驚異的な成長を遂げています。これにより、TSMCはAI向け先端半導体という新しい流れでの増収増益を実現し、7四半期連続での成長を達成しました。

この強力な競争力の根源は、張忠謀氏の独自の経営哲学と戦略にあるとされます。Appleとスティーブ・ジョブズの関係が重要なように、TSMCを理解するためには張忠謀氏の経歴と経営思想の理解が必須なのです。

張忠謀氏の戦略と経営思想

朝元氏は、鹿島アントラーズの戦略と同じように、TSMCの成功の背後にある張忠謀氏の戦略を深く掘り下げます。彼がどのようにして、台湾から世界の半導体市場に影響を与える企業を育て上げたのか、その思考過程が重要です。その中で、自身が関わってきた台湾の経済政策や産業振興策にも触れ、彼の経営理念がどのように実現されているのかを考察します。

2ナノ半導体を巡る世界の攻防

さらに、第2部では、TSMCが最先端技術である2ナノ半導体の中心に立っていることに関連する世界的な競争についても議論されます。特に日本市場における企業ラピダスの未来の見通しに対する朝元氏の専門的な分析や予測も紹介されます。このような情報は、参加者にとっての知識の拡充とインサイトを得る貴重な機会となるでしょう。