日韓中ブランド調査
2008-04-14 11:39:15

日韓中のブランド信頼度調査結果、製品への意識を比較分析

はじめに



最近、日韓中3ヵ国の企業ブランドや製品に対する意識を探るため、ヤフーバリューインサイト株式会社が実施した調査に関する情報が明らかになりました。この調査では、2008年における日本、韓国、中国の成人男女500人以上を対象に、各国のブランド認知や経済意識についてのデータを収集しました。

調査概要



調査はインターネットを通じて行われ、2008年の2月29日から3月4日までの間に実施されました。日本から500人、韓国から547人、中国から524人が回答を寄せました。調査項目には、各国で思いつく企業名、ブランド名、製品名、またそれらに対するイメージや、経済状況に対する満足度が含まれました。

自国製品の信頼度



調査の結果、自国の製品やブランドへの信頼度は、日本人と韓国人が高く、自国の製品を「非常に信頼している」と「信頼している」と回答した人の割合は、日本が91%、韓国が87%という結果でした。特に日本人の約3割が「非常に信頼している」と答えているのに対し、中国人は信頼度が56%に留まりました。自国の製品を「非常に自慢できる」と感じているのは韓国人が最も多く84%でしたが、日本人は75%、中国人は57%と低調でした。

若い世代の意識



興味深いのは、日本人の中で若い世代が自国製品を「自慢できる」という意識が低下している点にあります。特に20代では「全然自慢できない」とする回答が14%に上り、他の年代よりも高い割合を示しました。このような意識の変化が、今後のブランド戦略に影響を与えることが懸念されます。

年齢イメージの違い



次に、各国を人間に例えた場合の年齢イメージについてですが、調査結果によると、日本が最も年齢が高いと認識されています。日本人は自国を46歳、韓国を33歳、中国を32歳と評価し、韓国人や中国人も日本を40歳前後と見積もっていました。これは、日本の国際的なイメージに影響を与える要因となっている可能性があります。

各国の企業認知度



日本人が最初に思い出す日本企業は「トヨタ」が32%で1位、続いて「ソニー」が23%、3位には「パナソニック/ナショナル」が9%と続きました。不思議なことに、韓国人は「ソニー」を最初に思いつく企業として54%の高い割合を示しました。これは、日本企業が韓国の若者の間でも高い認知度を持っていることを示唆しています。中国人の回答でも「ソニー」が33%、続いて「パナソニック/ナショナル」が19%でした。

韓国製品への評価



調査結果によれば、韓国人は自国製品を「品質が優秀」と高く評価する傾向があり、79%がそう感じています。逆に、中国人は製品の「値段が安い」と感じている割合が高く、実に74%がそう回答しました。これは、中国製品の価格競争力が強いことを示しています。

経済状況に対する意識



最後に、経済状況についてですが、現在の家庭の経済状況が「非常に良い」または「良い」と答えた割合は、中国人が49%と最も多く、日本・韓国では20%前後でした。また、日本人のほとんどが自国の経済が「良くならない」と考えている一方で、韓国人や中国人は比較的楽観的な見方を持っています。

まとめ



今回の調査から、日本、韓国、中国の国民それぞれが自国の製品やブランドに対して抱く意識や評価の違いが明らかになりました。特に日本の若者が自国に対して自信を持ちにくい傾向や、経済状況に対するネガティブな見解は、企業が今後の戦略を考える上で重要な情報となるでしょう。この調査結果は、今後の日韓中の企業間のブランド戦略に大きく影響を与えることが予想されます。

会社情報

会社名
株式会社マクロミル
住所
東京都港区港南2-16-1品川イーストワンタワー11F
電話番号
03-6716-0700

トピックス(経済)

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