株式会社オリゼの新しい挑戦
株式会社オリゼは、石川県産業創出支援機構が実施する成長戦略ファンドに採択され、伝統的な発酵技術を活用しながら社会課題を解決する新たなステップを踏み出すこととなりました。2024年5月から石川県金沢市に支社を設立し、地域の企業や大学と連携を強化していく予定です。
新たなステージに向けての目標
オリゼは「HAKKOでより良いを作る」をミッションに掲げ、米麹を利用した発酵食品の研究・開発を行っています。その中でも特に注目されているのが「オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)」です。この製品は古米や規格外の米をアップサイクルすることで食品ロスを減らし、環境にも優しい甘味料として評価されています。
今回の補助事業を通じて、オリゼは廃棄米を使用した甘味料の製造工程を改善し、石川県内の企業と協力しながらさらなる普及を目指します。特に、発酵技術を活用してサステナブルな甘味料を製造することが、その大きな目的です。
海外展開への取り組み
オリゼは国内市場での成功を経て、海外進出にも力を入れています。2024年6月には、アメリカの小売業者と提携し、米国内での販売を目指す計画です。特に、健康志向の高まりを受け、白砂糖過多を避ける商品を提供することで、市場での競争力を高める狙いがあります。
金沢工業大学との連携により、健康機能性に関する研究も進めており、米国市場に向けた商品開発が進行中です。石川県内の食品製造メーカーとの共同制作を通じて、地域経済にも貢献する姿勢を示しています。
代表の声
株式会社オリゼの代表取締役、小泉泰英氏は、石川県との繋がりが深まったことについて感謝の意を表明しています。彼は、「国内の不要資源を活用し、発酵によって新たな価値を生み出していきたい」と、未来に向けた意欲を持っています。
オリゼは、発酵技術を基にした新たなビジネスの創出を目指し、実行可能な研究を進めています。持続可能な社会への貢献を目指し、これからも様々な分野でイノベーションを起こすことが期待されています。
オリゼ甘味料の特徴
オリゼ甘味料は、米麹を使用した砂糖代替甘味料で、発酵によって得られる優しい甘さが特徴です。様々な場面で活用されており、特に保育園の給食やお菓子作りにも活用されています。この甘味料は、罪悪感を感じさせることなく「甘い幸せ」を提供します。
また、自社ブランド「フードコスメ ORYZAE」でも展開しており、サステナブルな商品の生産を進めています。
未来を見据えた取り組み
株式会社オリゼは、発酵技術を駆使して食や環境問題に取り組む企業として、今後も持続可能な社会の実現に向けて前進し続けます。伝統的技術と現代のニーズをかけ合わせ、新たな価値を創造するオリゼの挑戦に、ぜひ注目してください。