RP加工木材の本格利用が始まる
三重県松阪市のバイオマスパワーテクノロジーズ株式会社が、従来は市場価値が低いとされるB~D材のスギ・ヒノキ材や広葉樹材を活用した新たな取り組みを展開し始めました。このプロジェクトは、化石燃料の代替として持続可能な資源の利用を促進することを目的としています。
RP加工の新技術
RP加工とは、レジン(樹脂)を木材に含侵させ、耐候性や強度を向上させる先進的な技術です。この技術により、木材は単なる資源から高付加価値商品のファミリーに変貌します。バイオマスパワーテクノロジーズは、RP加工の先駆者である株式会社e2m(神奈川県藤沢市)と共同で、販路の拡大と事業の多角化を図ることで、持続可能なビジネスモデルを実現しようとしています。
初の製品、ウッドデッキが完成
2025年1月、バイオマスパワーテクノロジーズは自社の所有山林から生産された木材をRP加工し、藤沢市にて36平方メートルのウッドデッキを納品しました。このデッキは自然素材を最大限に活かしつつ、耐久性や美しい木目を備えた製品として完成しました。実際、RP加工を施した木材の強度は一般的なスギ材フローリングの約1.7倍に相当し、様々な用途への応用も期待されています。
地域経済への貢献
バイオマスパワーテクノロジーズは、このプロジェクトを通じて地域の林業を活性化し、地域経済への貢献を果たすことを目指しています。持続可能な脱炭素社会実現のために、地域に密着した事業展開を行い、さらなるプロジェクトの展開を計画しています。
お問い合わせ
本活動に関する詳細な情報や問い合わせは、下記の担当者までお気軽にどうぞ。
経営管理部 中原恵
TEL:0598-67-2561
MAIL:
[email protected]
HP:
https://bpt.co.jp/
従来の枠を超えた新たな木材の活用法が、今後どのように広がっていくのか私たちも注目しています。RP加工がもたらす未来の可能性に、ぜひご注目ください。