全固体電池搭載デバイス
2025-01-16 11:46:56

マクセルが全固体電池搭載のロボット調理デバイス「NICK」を開発

マクセルが開発した全固体電池「PSB401010H」が、株式会社コー・ワークスと吉野家の共同開発による調理用無線温度デバイス「NICK」に搭載され、注目を集めています。この最新技術は、調理過程での温度管理を革新し、食品の質の均一化を実現するために設計されています。

「NICK」の特徴


「NICK」は、温度センサーや通信モジュール、全固体電池を内蔵した画期的なデバイスです。このデバイスは、最大100°Cまでの温度を測定可能で、調理鍋内の食材の温度をリアルタイムで計測し、それを無線通信で送信します。この機能により、調理データが“見える化”され、調理の科学を実現します。

実際に「NICK」を使った実証実験は、吉野家の一部店舗で既に始まっており、今後の展開に期待が寄せられています。飲食業界では品質管理や調理の効率化が常に求められており、「NICK」はそれらのニーズに応えるソリューションの一つとされています。

背景と意義


この技術は、吉野家が実施したAIやIoTを活用したオープンイノベーションプログラム「牛丼テック」で優勝した「肉鍋全力センシング」というプロジェクトを基にしています。飲食業界において、同様の技術を用いることで、調理データの共有が容易になり、店舗間のノウハウや技術の最適化が進むことが期待されます。これにより、高品質な食品を安定的に提供できる体制が整います。

高耐熱性能の全固体電池


「NICK」の最大の特長は、マクセルの全固体電池「PSB401010H」にあります。この電池は高耐熱性を備えており、通常の電池が熱によって劣化するような環境でも安定して動作することが可能です。従来の温度センサーデバイスは、温度センサーをプローブ式にし、電池部品を離して設置する必要がありましたが、「NICK」ではこれが一体化され、設置の自由度が増しました。

今後の展望


「NICK」は2025年1月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催される第39回ネプコンジャパンにて、マクセルのブースで展示される予定です。このイベントを通じて、さらなる市場展開や新たなパートナーシップの形成が期待されています。

電子デバイスの進化は止まることがありません。特に調理用デバイスの分野において、マクセルとそのパートナー企業がどのような革新をもたらすのか、今後の成長が注目されるでしょう。特に、飲食業界は急速に変化しており、NICKのような技術がその進化に寄与することでしょう。

マクセル、コー・ワークス、吉野家—それぞれの企業が持つ専門性を融合させることで、調理環境は進化を遂げることができるのです。


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会社情報

会社名
マクセル株式会社
住所
東京都港区港南2-16-2太陽生命品川ビル21階
電話番号
03-5715-7037

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