物流業界の未来を見据えた三重県での重要セミナー報告

2025年2月7日、三重県総合文化センターにて、一般社団法人三重県トラック協会主催の「物流革新2025重要説明会」が開催されました。このセミナーには、物流業界の専門家が集まり、業界の未来についてさまざまな視点から意見を交換しました。

物流革新2025重要説明会の概要

この説明会は、運送事業者と荷主企業を対象としたもので、これまでの開催に続く3回目の実施です。本年9月、また来年9月に行われる予定で、主に物流関連の法律が2025年に施行されることに焦点が当てられています。国土交通省や公正取引委員会からの専門家も招かれ、法律改正が業界に与える影響についても議論がなされました。

主な登壇者は以下の通りです。

- 国土交通省物流・自動車局貨物流通事業課長三輪田優子氏
- 公正取引委員会事務総局中部事務所下請課長勝上一貴氏
- X Mile株式会社物流DXアドバイザー横田大輔

横田氏は、コーディネーターとして議論を進行し、物流DXの視点から業界の変革に関する重要な情報を提供しました。

議論の内容

説明会の内容は二部構成で、第一部では物流に関する法律の改正やそれがもたらす影響についてのプレゼンテーションが行われました。

- 第一部: 物資流通効率化法、貨物自動車運送事業法、独占禁止法、下請法の改正の影響
- 第二部: 横田氏が進行役となり、河川流域などにおける物流の効率化についての振り返り

高速道路の深夜割引制度について

続いて、2月12日には「高速道路の深夜割引制度の見直し説明会」及び「物流DXの動向説明会」が開催されました。このセミナーでは、運送業界の厳しい状況について語られ、特に2024年問題や燃料費高騰といった課題が取り上げられました。

午前中は高速道路の深夜割引制度について、午後は物流DXに関する最新動向がテーマとなりました。当日は、業務のデジタル化が重要であるとの認識が高まり、参加者からは具体的なDXツールに関する質問も寄せられました。