立命館とNTT西日本、教育向け生成AIの共同開発開始
立命館大学とNTT西日本株式会社が、教育向け生成AIの共同開発と活用を始めることを発表しました。この取り組みは「個別最適な学び」と「協働的な学び」を充実させることを目指しており、約5万人の学習者に対して新しい教育の形を提供します。
背景:学園ビジョンR2030に基づく教育の革新
立命館は、未来に向けての教育の在り方を再定義するために「学園ビジョンR2030」を策定。このビジョンに基づき、同大学はそのシームレスな教育と研究を推進し、多様な学習者のニーズに応えることを重視しています。さらに、NTT西日本も文教ビジネスを展開しながら、「18歳人口の減少」や生涯学習のニーズに応える中で、卒業生の再教育を促進するための「LinkU-ID」サービスを開始しています。
新たな取り組み:生成AIの活用
1. 「学び」の可視化
立命館とNTT西日本が協力して、学生や卒業生の学びを可視化し、高度な生成AIを用いて個別最適な学びの機会を提供します。具体的には、生成AIと電子教科書、LMSのデータを連携させ、学習者一人ひとりの能力を引き出す仕組みを構築します。これにより、学習者は自身の成果を感じやすくなり、学習意欲を高めることが期待されます。
2. 生涯学習の基盤
さらに、LinkU-IDとLinkedInラーニングを活用したオンライン学習サービスも提供開始。これによって、卒業生も新しい知識やスキルを継続的に学ぶ仕組みが整います。
3. キャリア支援の新たな仕組み
立命館学園内の先輩の学びの軌跡を元にしたキャリア支援プラットフォームも構築予定。こうして、在学生と卒業生の交流を促進し、学びの場を協働社会として捉えることを目指しています。
未来への展望
立命館は、教育機関としての役割を増強し、リアルな交流とデジタルテクノロジーを融合させることによって、より効果的な学びを提供し続ける方針です。また、NTT西日本はこの取り組みを最新技術で支援し、教育の質を一層向上させることを目指します。
この取り組みは、立命館とNTT西日本が共に歩む教育の新しい形を示しており、今後の進展に注目が集まります。