HiJoJo PartnersがNasdaq Private Marketと提携
日本に拠点を置くHiJoJo Partners株式会社(以下、HJJ)は、米国最大手の非上場株式マーケットメーカーであるNasdaq Private Market LLC(以下、NPM)との資本業務提携を発表しました。この提携により、HJJは急成長を遂げる日本の非上場株式市場の拡大に貢献することを目指します。
HJJの出資の目的
HJJがNPMに対して行った出資の背後には、日本政府が推進する新しい資本主義の実現に向けた施策があります。特に、非上場株の取引環境を整備することが、新たな資産運用立国の形成において重要です。この流れの中で、HJJは非上場株式の取引や流動性の供給が急務となる中、これを新たなビジネス機会と捉えています。
同社はこれまで非上場株式ファンドを組成・販売してきましたが、今回の提携を機に、より大規模なフィンテック企業へと変革を遂げる方針です。NPMとの協働を通じて、国内外の企業や機関投資家との関係を深め、この戦略の一環としてさらなる成長を目指しています。
提携の具体的内容
今回の資本業務提携では、以下のような協力内容が盛り込まれています:
1.
非上場株式市場へのアクセス拡大:日本及びアジアにおける非上場株式セカンダリービジネスの強化を図ります。
2.
マーケットコメントの提供:NPMが日本の投資家に向けてマーケットのコメントを提供し、イベントを共催することでNPMのブランド認知度を高めます。
3.
共同マーケティング活動:日本の機関投資家向けにNPMの取引プラットフォームを使ったマーケティングを行います。
4.
資金調達支援:NPMプラットフォームを活用した日本のスタートアップへの海外資金調達の支援を行います。
関係者のコメント
NPMのCEO、トム・キャラハン氏は「HiJoJo Partnersを日本の初の戦略的株主として迎え入れることを非常に嬉しく思います。彼らと共に、日本及びアジアのスタートアップにとってより効率的でアクセスしやすい非上場株式市場を創出できると信じています」と述べています。
HJJのCEO、スピリドン・メンザス氏は「Nasdaq Private Marketの株主となることができ、日本で共にビジネスを拡大できることを光栄に思います。NPMの経験を生かし、日本のベンチャーエコシステムの課題解決に貢献したい」と語りました。
NPMとHJJの概要
NPMは、非上場企業に対して流動性を供給する米国最大手のプラットフォームとして、ナスダックの一部門から独立。多くのグローバル金融機関からの戦略的投資を受けています。一方で、HJJは2017年に設立され、対面及びオンラインを通じての投資ファンドを販売しており、数多くの日本の大手金融機関から出資を受けています。
この新しい提携が、いかに日本における非上場株式市場の発展に寄与するのか、注目が集まります。