東京都、音声翻訳ディスプレイの導入拡大
東京都交通局は、より多くの外国人旅行者や聴覚に障害を持つ方々が駅の窓口でスムーズに案内を受けられるよう、音声翻訳機能を搭載した透明ディスプレイ「VoiceBizⓇ UCDisplayⓇ」の導入を拡大することを発表しました。これは、令和6年2月に都庁前駅で試験的に導入されたことを受けての拡大で、今後6つの駅で利用可能になります。
導入拡大の詳細
東京都が発表した計画によれば、ディスプレイの設置日は令和7年3月13日(木)を予定しており、対象となるのは以下の駅です:
- - 都営浅草線:浅草駅、新橋駅
- - 都営三田線:日比谷駅
- - 都営大江戸線:新宿西口駅、上野御徒町駅、国立競技場駅
これらの駅では、各駅の駅長事務室にディスプレイが設置されることになります。稼働時間は始発から終電までとなっており、利用者はいつでも便利に活用できるよう配慮されています。
「VoiceBizⓇ UCDisplayⓇ」の特徴
このシステムのもっとも大きな特長は、相手の顔を見ながら翻訳結果を確認できる点です。利用者が選んだ言語に翻訳が行われ、その結果が透明ディスプレイにテキストとして表示されます。これにより、聴覚に障害を持つ方や言語の壁を感じている方々にとって、より安心してコミュニケーションができる環境が整います。
具体的な対応言語は、日本語のほか、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)、ミャンマー語、フィリピン語の計13言語です。音声入力とキーボード入力に対応した字幕表示機能も搭載されているため、文字情報を元にしたコミュニケーションも可能です。
ユニバーサルコミュニケーションの実現へ
東京都交通局は、この新しいテクノロジーを導入することにより、さまざまな言語を話す旅行者や聴覚に障害がある人々が安心して利用できる交通機関を目指しています。この取り組みは、訪日外国人の増加に伴うデータとニーズを反映したもので、各種助成金を活用することで実現に至りました。
72459日歴史的な転換点となるかもしれません。
さらなる情報
「VoiceBizⓇ UCDisplayⓇ」の詳細については、以下のリンクからご確認いただけます。
VoiceBizⓇ UCDisplayⓇ サービスサイト
このシステムは、今後も多くの駅での導入が期待されており、東京都の公共交通機関が、より使いやすいものとなることでしょう。
私たちの生活の場所としての駅も、技術の導入により一層の便利さが加わり、国際化が進んでいきます。未来の交通機関が直面する課題に対し、東京都がどのような解決策を提供していくのか目が離せません。