原子核時計研究
2024-10-28 11:34:30

岡山大学 吉村教授が挑戦する原子核時計研究の未来

岡山大学のイノベーション: 吉村浩司教授が原子核時計研究に挑む



国立大学法人岡山大学の異分野基礎科学研究所に所属する吉村浩司教授が、2024年度の戦略的創造研究推進事業(CREST)に新たに採択されました。この研究プロジェクトでは、量子・古典の異分野融合をテーマにした原子核時計の開発が進められます。

研究課題の背景


今回のプロジェクト「原子核時計が切り拓く時空計測フロンティア」は、唯一レーザー励起が可能なトリウム229を用いた超高精度な計測を目指しています。この原子核時計は、従来の時計技術に比べて極めて高い精度で時間を計測できると言われています。

吉村教授は、この研究を2024年10月から2030年3月までの約5年半にわたって実施し、固体原子核時計とイオントラップ原子核時計の2つの技術コンセプトを用いて実用化を目指します。これにより、物理学や工学、宇宙研究など多様な分野での応用が期待されています。

新たな量子フロンティアの開拓


この研究は、「量子・古典の異分野融合による共創型フロンティアの開拓」という新しい研究領域に位置付けられています。ここでは、量子コンピュータや量子通信、量子センサーといった先端技術が他の科学分野と結びつき、革新的な研究成果を生むことを目的としています。

吉村教授のチームには、理化学研究所や大阪大学などの研究機関も参加しており、共同で課題解決に取り組む体制が整っています。この多分野間の連携は、研究の進展を加速させる要素となります。

原子核時計の応用


原子核時計により、より高精度なGPSシステムや、地球外探査、さらには新しい通信システムの開発が期待されています。これらの応用は、科学技術の進步だけでなく、私たちの日常生活にも大きな影響を与える可能性があります。

岡山大学は、地域中核の研究大学としてSDGsに貢献しつつ、日本の科学技術の発展に寄与することを目指しています。吉村教授の新たな挑戦は、地域のみならず国全体にとっても明るい未来を切り開く一助となることでしょう。

今後の研究に期待が寄せられる中、岡山大学は引き続き地域との共育共創を深化させ、世界に誇れる研究成果を生み出していく所存です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。