GMOインターネットグループが挑む未来のロボティクス
GMOインターネットグループ(以下、GMO)は、2025年12月に東京ビッグサイトで開催される「2025国際ロボット展」に初めて参加することを発表しました。今回の出展では、AI・ロボティクス分野での革新を促進するGMO AI&ロボティクス商事(内田朋宏社長)を中心とした取り組みが披露されます。特に注目されるのが、国内初として3種のヒューマノイドロボットを一堂に比較展示し、それぞれの特性や実用シーンをパフォーマンスを通じて直接体験できる機会です。
ヒューマノイドロボットの可能性とその展示内容
GMOグループは、2026年を「ヒューマノイド元年」と位置付け、社会の労働力不足解消等の課題に向けた新たな働き方の提案を目指しています。展示のポイントとしては、以下の3つがあります。
・カフェエリアではオーダーの受け付けから配膳、さらに簡単な会話による接客を行います。
・店舗エリアでは、来訪者への声かけと商品の案内を行い、サービス業におけるロボットの役割を披露します。
・倉庫エリアでは、商品の運搬に関するデモを通じて新しい物流の形を示します。
国内初の3種類のヒューマノイドロボット
今回の展示では、GMOが選んだ3モデルのヒューマノイドロボットが紹介されます。この3種は、機能や用途に応じた比較が可能です。
1.
Unitree社「G1」
- 身長:130cm、重量:35kg
- 特徴:展示会やイベント向けで、安定した歩行と滑らかな動作が魅力です。
2.
Engine AI社「PM01」
- 身長:138cm、重量:40kg
- 特徴:24自由度と320度回転の腰を有し、高い機動性が魅力。
3.
UBTECH社「Waker E」
- 身長:172cm、重量:73kg
- 特徴:長時間の運用に適した安定性と環境適应能力を持つ大型ヒューマノイドです。
このようなロボットの同時展示を通じて、来場者は自分のニーズに最も適したロボットを見極めることができます。
体験型の来場者参加型コンテンツ
また、展示内では、来場者が直接操作することができる体験型コンテンツも用意されています。
・AI CEO「ヒューマノイド熊谷正寿」が質問に対して応答することで、先端技術を体感。
・双腕クレーンゲームでは、オリジナルチョコを獲得するためにクレーンを操作。
・四足歩行ロボット「Go2-W」の操縦体験は、段差のあるコースを走行し、自然な動きの体験を促します。
日本のロボティクス産業におけるGMOの役割
GMOは、技術の進歩により日本国内でヒューマノイドロボットが普及することを目指し、インフラを整備するなどの支援を行っています。今後もAI技術の活用を進め、ロボットとの共存社会の実現を目指していく方針です。
展示の背景と今後の展望
日本のヒューマノイドロボット市場は急成長を遂げていますが、米国や中国に比べて発展が遅れているのが現状です。そこで、産官学連携を深め、ヒューマノイドロボットを労働力不足を補う手段として育成していくことが急務とされています。
GMOインターネットグループは、ロボティクス産業の発展を後押しし、自社の技術とリソースを駆使して社会課題を解決するために活動を推進しています。この発表された内容が、日本のロボティクス産業のさらなる成長と進展につながることを期待しています。
2025国際ロボット展の開催概要
- - 日時:2025年12月3日(水)~6日(土)10:00~17:00
- - 会場:東京ビッグサイト(東4〜8ホール、西1〜4ホール、アトリウム)
- - 主催:日本ロボット工業会/日刊工業新聞社
これまでのGMOの取り組みに加え、今回の展示を通じた新たな価値観の提供が今後のロボティクス市場にどのようなインパクトを与えるのか見守っていきたいですね。