京都市に本拠を置くプロダクトデザイン会社、パブリックサービスが、ミラノサローネ2024の出展報告会を開催します。イベント名は『COFFEE CEREMONY & 10 SHOKUNIN IN KYOTO』で、2024年7月19日から27日までの期間中に、京都市内のFabCafe Kyotoで行われます。この展示会は、国内初のミラノサローネ出展に際しての報告会であり、コーヒーツール『COFFEE CEREMONY』をテーマにした展示がメインとなります。展示内容は、京都の職人たちと共に開発したコーヒーツールが紹介され、無料で参加できるとのことです。
展示内容と参加職人
会期中には、以下の職人とその製品が展示されます。職人たちの技術が光る多様なコーヒーツールが一堂に会し、来場者を楽しませます。
- - 高野竹工株式会社の竹製コーヒードリップスタンド
- - 藤田昌宏氏(龍峰窯)の備前焼コーヒー豆入れ
- - 株式会社germinationの再生靴下繊維トレイ
- - 田中太郎氏の土器コーヒーカップ
- - 池上太郎氏のガラスコーヒーサーバー
- - 舛田拓人氏(修善寺紙谷和紙工房)の和紙コーヒードリッパー
- - 株式会社佐藤喜代松商店の漆製コーヒードリッパー
- - 齋田隆朗氏(斉田石材店)の石のコーヒー豆グラインダー
- - 清水宏章氏(六兵衛窯)の京焼・清水焼湯沸かし器
- - 金谷亘氏(京菓子司 金谷正廣)のコーヒー菓子
これらの職人による作品は、日本の伝統工芸技術を活かしたデザインで、国内外にその魅力を発信します。
ミラノサローネでの意義
ミラノサローネは世界最大級のデザインイベントであり、サテリテという特別なプログラムを通じて、35歳以下の若手デザイナーが選出されて出展する機会を与えられます。2024年にその25周年を迎えるサテリテにおいて、パブリックサービスが出展できたことは、多くの人々にとって貴重な機会となります。これを契機に、日本の伝統工芸を世界に知らしめることが期待されます。
開催初日の報告会
報告会は初日、すなわち2024年7月19日に開催され、38名の関係者が参加しました。この場では、ミラノサローネの出展内容や作品について詳しく説明されました。特別ゲストとして合同会社コンストラクトの代表である蒔田勇輔氏が招かれ、デザインや製品に関する意見も交わされました。来場者たちは展示を楽しみつつ、製品の背後にあるストーリーや技術について学ぶ貴重な機会を得たことでしょう。
パブリックサービスの企業情報
2021年に設立されたパブリックサービスは、工業製品のデザインを手掛ける大津寄信二氏と、竹工芸や茶道具の専門家である石上諒一氏によって結成されたデザインユニットです。彼らはキッチンウェアや家具など、さまざまな製品の設計と製作を行っており、伝統や産業技術の魅力を活かした特注品も提供しています。公式ウェブサイトでは、最新情報や作品の詳細を確認できます。
これからの展開が楽しみなパブリックサービスの活動に、ぜひご注目ください。