イタリアパビリオンの魅力
2023-11-09 17:10:08

2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオン:命を再生するアートの空間

イタリアパビリオンの魅力



2025年大阪・関西万博で、特に注目されるのがイタリアパビリオンです。テーマはマリオ・ヴァッターイタリア政府代表が発表した「アートは命を再生する」であり、イタリアの豊かな文化と現代アートが融合した空間が展開されます。このパビリオンは、イタリアの著名な建築家マリオ・クチネッラによってデザインされ、ルネサンス期の理想都市を現代に蘇らせています。

発表会は、在大阪イタリア総領事マルコ・プレンチペが来賓や多くの来場者に謝辞を述べる形でスタートしました。パビリオンは、三つの主要な展示エリアで構成されています。最初のエリアでは、イタリアと日本の協力による宇宙関連の展覧が行われます。この分野の進展は、両国の未来を担う重要な要素となるでしょう。

続いて、二つ目のエリアでは、街と社会に焦点を当てています。都市計画やインフラ、モビリティに関する展示が行われ、近代的な都市がどのように構築されているかを示します。そして、最後のエリアでは人間に関するテーマで、医学やライフサイエンス、さらにロボット工学と食育に関連する展示が行われます。これにより、芸術と科学、技術がいかに人々の生活を豊かにしているかが理解できます。

このパビリオンにおいては、デザインが極めて重要な役割を果たしています。デザインはアートやテクノロジー、エンジニアリング、ライフスタイルといった多様な要素を包含しており、イタリアの技術革新の基盤となる職人文化との強い関連性も表現されています。また、ローマ教皇庁とのコラボレーションによって、イタリアパビリオンの中にバチカンが展示される史上初の試みも実現します。

クチネッラ氏は、このパビリオンが多様な時代や文化が相互に接触し、知識や革新が生まれる場であることを意図しています。彼は、ピアッツァ(広場)、テアトロ(劇場)、ジャルディーノ(庭園)といった社会的空間を三つの幕にわけて構築しました。特に、屋上部分には古典的な迷路にヒントを得た現代的な庭園が設置され、博覧会会場の大屋根からも視認できるよう設計されています。

建築チームはマリオ・クチネッラ・アーキテクト(MCA)が主導し、日本企業の西尾レントオール株式会社が参加するなど、両国のコラボレーションが独自のクリエイティブを生み出しています。博覧会の終了後には、イタリアワークショップとして再利用される計画も進行中です。

また、開催期間中には、イタリアの芸術や美術、食文化を紹介する様々なイベントが予定されています。オペラのコンサートや文化イベントに加え、ローマ教皇庁が重要視するアート作品も展示されることが期待されています。

大阪府知事の吉村氏は、参加する150か国の価値観や文化が共鳴し、社会課題を解決するアイディアが共有されることを強調しました。また、石毛博行氏は、大阪がフードカルチャーの中心としてイタリアの食が日本の食通を魅了する舞台になることに期待を寄せています。

さらに、イタリアとの深い結びつきがある日本の文化人がアンバサダーに選出され、彫刻家の新宮晋氏やファッションデザイナーのコシノジュンコ氏など、さまざまな分野の専門家が参加することが発表されました。これにより、イタリアパビリオンは専門的な視点や価値観を益々豊かにすることでしょう。

イタリアパビリオンは、アートと技術が融合した未来を予感させるスペースとなっており、訪れるすべての人々に感動的な体験を提供することを目指しています。

会社情報

会社名
Commissioner General for Italy at Expo 2025 Osaka-Kansai
住所
Piazza della Farnesina 1, 00135 Rome, IT
電話番号

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