医師の働き方改革調査
2024-07-30 17:31:48

医師の働き方改革が医療機器の情報入手に与えた影響を調査

医師の働き方改革が医療機器の情報入手に与えた影響



株式会社インテージヘルスケアが全国の医師900人を対象に行った調査の結果が発表されました。この調査は、医師の働き方改革が医療機器および医薬品の情報入手方法にどのような影響を与えたのかを明らかにするものです。2024年4月に働き方改革が施行された後、初の調査結果がここに示されています。

調査の目的と背景



この調査は2022年12月から開始され、今回で4回目となります。目的は、医療分野における医師の情報入手方法を把握し、医師の働き方改革がその流れにどのように影響するかを探ることです。特に医療機器に関しては「直接営業」が依然として主流である一方で、医薬品ではデジタルチャネルの増加が見受けられます。

医療機器と医薬品の情報入手方法の変化



調査結果によると、医療機器の情報入手方法は「直接営業」が約8割を占め、これまでと大きな変化は見られません。この方法は医療機器特有の性質、つまり実際に触れて操作を学ぶ必要性によって支持されています。

一方、医薬品については、MRディテール(直接営業)の利用率がわずかに減少し、代わりに「Web講演会/インターネット」が増加傾向にあることが明らかになりました。これまでの調査結果によれば、2023年12月調査に対し、2024年5月にはMRディテールが37%から36%に減少し、Web講演会/インターネットが50%から53%に増えたことが示されています。これにより、医薬品のプロモーション活動におけるデジタルシフトが進んでいることが分かります。

情報入手の時間帯の変化



医師が医療機器情報を入手する際の時間帯にも明らかな変化が見られました。「勤務時間内」の情報入手が減少し、代わりに「日勤の終了後」や「休診日/休日」での情報入手が増加しています。

特に、「院内説明会」や「インターネット」からの情報入手が「勤務時間内」では減少し、これにより働き方改革が医師の勤務状況に影響を与えている可能性が考えられます。

今後の展望と考察



医師の働き方改革における「業務に対する労働時間の関与」はますます重要になってきています。今回の調査結果からは医療機器の情報入手方法には大きな変化は見られなかったものの、情報入手の時間帯が勤務時間外にシフトしている点は注意が必要です。この変化は、今後の製品情報入手の流れにも影響を与える可能性があります。

また、インテージヘルスケアは2024年7月から新たに「デバイス&デジタルヘルス」の専門グループを立ち上げ、引き続き医療機器や医薬品についての調査を実施していく予定です。医療の現場における新しい情報の流れを把握することは、医療機関にとっても重要です。

最後に



医療におけるデジタル化が進む中、今後の医師の情報入手方法にどのような変化が訪れるのか、引き続き注目していきたいところです。医師、医療機関、そして患者にとって、より良い医療環境が構築されることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社インテージホールディングス
住所
東京都千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
電話番号
03-5294-7411

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